
この記事のポイント
- 元軍参謀総長のアイゼンコット氏が新党を率い、選挙戦を正式に開始した。
- 公約の柱は「全員の兵役」「経済」「教育」で、兵役の公平性を強く訴える。
- 現指導部を「分断をあおる」と批判し、政権交代の必要性を主張している。
元参謀総長が「新党」で選挙戦をスタート
イスラエルで、元軍参謀総長のガディ・アイゼンコット氏が、自ら率いる新政党の選挙キャンペーンを正式に立ち上げました。参謀総長(イスラエル国防軍のトップ)を務めた経歴を持つ同氏は、これまで既存政党の一員として政界入りしていましたが、今回は独自の党を掲げて首相の座を目指す姿勢を明確にしています。「イスラエルには新しい章がふさわしい」と述べ、現政権との対決姿勢を打ち出しました。
掲げる3本柱は「全員の兵役」「経済」「教育」
キャンペーンで前面に押し出されたのが、「全員に兵役を(シルート・レクロム)」「経済」「教育」という3つのテーマです。中でも「全員の兵役」は、イスラエルで長年の争点となってきた徴兵をめぐる問題を念頭に置いたものとみられます。イスラエルでは原則として男女ともに兵役義務がありますが、超正統派(ハレディム)と呼ばれる宗教的コミュニティの多くが事実上免除されてきた経緯があり、「負担の公平性」をめぐって社会が深く分断されてきました。同氏はこの不公平の是正を訴えていると読み取れます。
「二度と過ちを犯す余裕はない」
アイゼンコット氏はキャンペーンの発表で「イスラエルには再び過ちを犯す特権(余裕)はない」と語り、安全保障や国政運営の失敗を繰り返してはならないと強調しました。さらに現在の指導部について「対価がないかのように分断をあおっている」「混沌以外に選択肢がないかのように偽っている」と厳しく批判し、政権交代の必要性を訴えたと報じられています。
今後の焦点
新党がどの程度の支持を集め、他の中道・野党勢力と連携するのかは現時点では不透明です。イスラエルは比例代表制で多党が乱立しやすく、単独過半数は難しいため、選挙後の連立交渉が政権の行方を左右します。元軍トップという経歴がどこまで有権者の信頼につながるかが、今後の焦点となりそうです。なお、具体的な選挙日程や連立の枠組みについては、続報を待つ必要があります。
※本記事はイスラエルの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:mako




