
この記事のポイント
- スペイン南部アンダルシア州で中道右派PPと極右Voxが州政権の連立合意に達した。
- Voxの掲げる外国人より自国民を優先する「国民優先」原則をモレノ州首相が一部受け入れた。
- Voxには観光と司法のポストが割り振られたと報じられるが、細部は正式発表待ちである。
スペイン南部で右派と極右が連立合意
スペイン南部のアンダルシア州(州都セビリアを中心とする、人口最多クラスの自治州)で、中道右派の国民党(PP)と極右政党Vox(ボックス)が州政府の運営をめぐる合意に達したと、スペインの複数メディアが報じました。州首相フアンマ・モレノ氏が率いるPPが、これまで距離を置いてきたVoxを政権の枠組みに取り込む形となり、注目を集めています。
争点は「国民優先」原則
報道で最大の焦点となったのが、Voxが掲げる「prioridad nacional(国民優先)」という考え方です。これは公的支援や行政サービスの利用にあたって、外国人よりもスペイン国民を優先すべきだとする主張で、EUの理念や平等原則との整合性が問われてきました。今回の合意でモレノ氏はこの原則を一定程度受け入れたとされますが、各紙は「骨抜きにされた(descafeinada=カフェイン抜き、の比喩)」表現にとどまったとも伝えており、実際の運用範囲は明確ではありません。
あわせて、保護者のいない外国人未成年者(スペインで「menas」と呼ばれる)の受け入れ方針も論点になったと報じられています。
閣僚ポストの配分
複数の報道によれば、Voxには観光(Turismo)と司法(Justicia)の担当ポストが割り振られたとされます。ただし各メディアで合意内容の描写には差があり、細部は今後の正式発表を待つ必要があります。中道右派が極右を政権に組み込む動きは、スペイン国内の他州や国政にも波及しうるだけに、今後の展開が注視されます。
※本記事はスペインの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:elDiario.es




