
この記事のポイント
- NATO首脳会合でトランプ氏がイタリアを名指しし「基地問題で最悪」と批判した。
- 批判の核心は防衛費の負担で、同盟国の拠出不足への従来の不満が背景にある。
- 対米関係が良好とされたメローニ政権にとって公然の批判は国内で波紋を広げている。
NATO会合でイタリアに矛先
イタリアの主要メディアが一斉に報じたのは、NATO(北大西洋条約機構)の首脳会合で、アメリカのトランプ大統領がイタリアを名指しで厳しく批判したというニュースです。地元紙の見出しには「イタリアは基地の問題で最悪だ」というトランプ氏の発言が並び、同氏がNATOそのものにも「非常に怒っている」と強い言葉で不満をぶつけた様子が伝えられています。イタリアだけでなくスペインも槍玉に挙げられたとされ、会合は米欧の温度差を映す場となりました。
何が問題視されたのか
報道によれば、批判の中心は防衛負担のあり方です。トランプ氏は以前から、NATO加盟国が国防費を十分に拠出せず、アメリカに依存しすぎていると繰り返し主張してきました。今回の「基地(basi)」をめぐる発言も、イタリア国内に置かれた米軍・NATO関連施設の運用や、加盟国としての費用分担への不満を指すものとみられます。ただし、具体的にどの基地や金額を念頭に置いた発言かは現地報道でも明確ではなく、詳細は今後の続報を待つ必要があります。
メローニ政権への視線
イタリアではメローニ首相(ジョルジャ・メローニ=右派「イタリアの同胞」党首)が、トランプ政権と比較的良好な関係を築いてきたとされてきました。それだけに、同盟国のトップから公然と名指し批判を受けた事実は、国内で敏感に受け止められています。左派系の新聞は「メローニの戦略的な出遅れ」と論評するなど、政権の対米・対欧州外交への評価が割れています。一方で、NATO事務総長がトランプ氏を持ち上げる場面もあったと伝えられ、会合全体が同盟内の緊張をにじませる展開になりました。
日本の読者にとっての意味
防衛費の負担をめぐる米国と欧州の摩擦は、日本を含む同盟国全体に通じるテーマです。トランプ氏が同盟国に一層の負担増を求める姿勢を鮮明にしていることは、今後の国際安全保障の議論を読み解くうえで重要な手がかりとなります。なお本記事は現地の見出し・要約に基づくもので、発言の正確な文言や文脈については各国の一次報道での確認が望まれます。
※本記事はイタリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Il Sole 24 ORE




