
この記事のポイント
- ポーランド代表でプレーしてきたFWミリク選手が、パトカーの目の前で横断歩道上の追い越しをしたと報じられた。
- その場で反則切符が切られず、元警察官が「有名人への手加減だ」と批判し、特別扱いへの疑問が広がった。
- 警察は声明を出し、裁判所に処罰を申し立てる方針を示した。今後は裁判所の判断が焦点になる。
代表ストライカーの運転がスキャンダルに
ポーランドで、サッカー代表でプレーしてきたFWアルカディウシュ・ミリク選手の運転が問題になっています。複数の現地メディアによると、ミリク選手は横断歩道の上で前の車を追い越しました。しかもその場所は、パトカーのすぐ目の前でした。ポーランドのスポーツ専門局ポルサト・スポーツやニュース専門局TVN24などが相次いで報じ、「スキャンダル」として注目を集めています。
ミリク選手はポーランドを代表するストライカーの一人です。イタリアのナポリやユベントスなど欧州のクラブで長くプレーしてきました。国内では知名度が高く、今回の件は社会的な関心も集めています。
反則切符が切られず批判
批判の的になったのは、違反そのものに加えて、その後の警察の対応です。報道によると、ミリク選手はその場で「マンダト」と呼ばれる反則切符を切られませんでした。マンダトは違反者がその場で罰金を受け入れる、日本の交通反則切符に近い制度です。
大衆紙ファクトの取材に応じた元警察官は、「一部の人は手加減してもらえるようだ」と話し、対応が甘すぎると批判しました。有名人だから特別扱いされたのではないかという疑問が、世論に広がっている形です。
警察は裁判所への申し立てを表明
こうした批判を受けて、警察は公式の声明を出しました。スポーツメディアのスポルトヴェ・ファクティによると、警察はこの件を裁判所に持ち込み、処罰を求める申し立てをする方針です。ポーランドでは、その場で反則切符を処理しない場合、警察が裁判所に処罰を申し立て、裁判所が罰金などを決める手続きがあります。今回もこの流れに沿ったものとみられます。ただ、その場で反則切符を切らなかった理由など、細かい経緯は今回の報道からは分かりません。
背景にある歩行者保護への意識
ポーランドはこれまで、欧州の中でも交通事故の死者が多い国とされてきました。近年は法改正で横断歩道での歩行者優先を強め、違反への罰則も重くしています。横断歩道の上やその手前での追い越しは、歩行者を巻き込む事故につながりやすい危険な運転として、特に厳しく見られています。
今回の件がここまで注目されたのは、交通安全への関心が高まる中で起きたからです。また、「法の下の平等」が有名人にも同じように当てはまるのかという点も、関心を集める理由になりました。今後は、裁判所がどのような判断を示すかが焦点になります。
※本記事はポーランドの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:www.polsatsport.pl




