
この記事のポイント
- スウェーデン南部ベクショーとアルベスタを結ぶ国道25号線で、乗客を乗せた2階建てバスが横転した。
- 18歳前後の男性1人が死亡し、多くの乗客が重傷を負った。17歳の乗客は「人が窓から投げ出された」と話している。
- 交通事故死ゼロ(ビジョン・ゼロ)を掲げる国での大事故で、原因の調査と今後の続報が注目される。
国道25号線で2階建てバスが横転
スウェーデン南部で、乗客を乗せた2階建てバスが横転する事故がありました。現場はスモーランド地方の都市ベクショーと、近くの町アルベスタを結ぶ国道25号線です。公共放送SVTや大手紙ダーゲンス・ニーヘーテル、夕刊紙アフトンブラーデット、エクスプレッセンなどの主要メディアが一斉に報じています。
報道によると、この事故で18歳前後の若い男性1人が死亡しました。ほかにも複数の乗客がけがをし、重傷者も多いと伝えられています。けが人の正確な人数や容体、バスの運行会社、事故の原因については、現時点の報道からは確認できません。
乗客の証言「人が窓から投げ出された」
エクスプレッセンとアフトンブラーデットは、このバスに乗っていた17歳の女性フェリシアさんの話を伝えています。フェリシアさんは、横転のときに乗客が窓から車外へ投げ出されたこと、車内では人々が必死に叫んでいたことを語りました。2階建てバスは重心が高く、横転すると上の階の乗客が大きな衝撃を受けやすいと一般に言われます。今回の被害の大きさにも、こうした構造が関係した可能性があります。ただし、これはあくまで一般論で、詳しい状況は今後の調査を待つ必要があります。
現場はどんな場所か
ベクショーはスウェーデン南部クロノベリ県の県都で、大学もある地方の中心都市です。アルベスタはその西にある町で、鉄道の乗り換え駅として知られます。国道25号線は西海岸のハルムスタッドから東海岸のカルマルまで国を横断する幹線道路で、この区間は通勤や通学のバスもよく通ります。若い乗客が多かったとみられるのも、こうした地域の事情を反映しているのかもしれません。
「交通事故死ゼロ」を掲げる国での大事故
スウェーデンは1997年に、交通事故による死者と重傷者をなくすことを目指す「ビジョン・ゼロ(ノルヴィジョーネン)」を国の方針に定めました。道路の設計や速度規制を工夫して死亡事故を減らしてきた国として、世界的にも知られています。そのため、多くの死傷者が出たバス事故は国内で大きく受け止められています。
重大な交通事故では、警察の捜査に加えて、事故調査を専門とする国の機関「スウェーデン事故調査委員会(SHK)」が調べることもあります。今回もバスの速度や路面の状態、車両の整備、シートベルトの着用状況などが調べられるとみられます。地域社会への影響も含め、今後の続報が注目されます。
※本記事はスウェーデンの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:SVT Nyheter




