
この記事のポイント
- フライドバイFZ1073便の副操縦士が、機体をテルアビブの空港に墜落させようとしていたと報じられた。
- 副操縦士は飛行中に同僚を襲ったとされ、以前にも墜落を計画し、直前で見送っていたとの報道もある。
- オーストラリア当局も関係を調べており、パイロットによるインサイダー脅威への対策が改めて問われている。
機内で何が起きたのか
アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイを拠点とする格安航空会社フライドバイ(flydubai)のFZ1073便をめぐり、副操縦士が機体をイスラエルの空の玄関口、テルアビブの空港に墜落させようとしていたと報じられています。オランダでは公共放送NOSのほか、AD、NU.nl、デ・テレグラーフといった主要メディアがそろって伝え、関心の高さがうかがえます。
報道によると、副操縦士は飛行中に同僚の乗員を襲ったとされます。最悪の事態は防がれたとみられますが、機内でどのように取り押さえられたのか、乗客にけが人が出たのかといった詳しい経緯は、オランダ側の報道の見出しや要約からは確認できません。
「以前にも計画」「最後の瞬間に延期」との報道
オランダの大衆紙デ・テレグラーフは、この副操縦士が以前にも機体を墜落させようとしており、実行を直前で見送っていたと報じています。延期した理由にも触れていますが、具体的な中身は今回入手した要約からはわかりません。
報道では、副操縦士の名前はハマム・アル=ハンマミ(Hamam al-Hammami)とされています。一部の報道は、彼のような経歴の人物が過激思想を持つのは「まれ」だと指摘しており、動機や背景が今後の焦点になりそうです。
オーストラリアも関係を調査
NU.nlによると、オーストラリア当局がこの副操縦士とのつながりを調べています。オーストラリアに居住歴や関係者がいるのかなど、調査の理由は明らかになっていません。事件の捜査が複数の国にまたがる可能性があります。
背景:コックピット内の脅威という課題
航空業界では、2001年の米同時多発テロのあと、操縦室のドアを強化するなどして外からの侵入を防ぐ対策が進みました。一方、2015年のジャーマンウィングス機墜落事故のように、操縦室の中にいる乗員自身が危険になる「インサイダー脅威」への対策は、今も難しい課題とされています。今回の報道が事実であれば、パイロットの身元審査や精神面のチェック、操縦室に常に2人以上を置くルールのあり方など、安全対策の議論が改めて起きる可能性があります。
中東の政治情勢が緊張するなかで、イスラエルの主要空港が標的だったと報じられた点も、欧州では強い関心を集めています。オランダはスキポール空港を抱える航空大国で、中東路線の利用者も多く、こうした事件は身近な問題として受け止められやすいと考えられます。ただし、捜査の詳細や当局の公式発表はまだ限られており、今後の続報を注意して見ていく必要があります。
※本記事はオランダの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:AD.nl




