
この記事のポイント
- 李在明政権2年目となる韓国国会の国政監査が6日に開幕し、与党は民生、野党は失政検証で対立している。
- 曺喜大大法院長は慣例どおり不出席の見通しで、出席時には「離席禁止」措置が再び取られるとの観測もある。
- 終盤は大統領の城南市長時代からの側近「城南ライン」による人事介入疑惑が焦点になるとみられる。
李在明政権2年目の国政監査がスタート
韓国国会で、政府機関の業務を国会が点検する恒例の「国政監査(国監)」が6日に開幕しました。国政監査は毎年秋に行われ、各常任委員会が省庁や公的機関を対象に、政策の執行状況や不正の有無などを質疑します。日本の国会審議よりも「行政監視の場」としての性格が強く、与野党の攻防が最も激しくなる時期の一つです。
今回は李在明(イ・ジェミョン)政権発足から2年目にあたります。与党「共に民主党」は政策や民生(暮らし)の成果を前面に出す構えなのに対し、野党「国民の力」は政権の失政を検証するとして、正面からぶつかる構図になっていると報じられています。
序盤の焦点は最高裁長官の出欠
韓国メディアによると、監査の序盤で注目されているのが、曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長(日本の最高裁長官に相当)の扱いです。司法の独立を理由に、大法院長は国政監査に出席しないのが慣例とされており、今回も慣例どおり出席しない見通しと伝えられています。
一方で、与党側は司法府への批判を強めてきた経緯があり、出席した場合には委員会の許可なく席を離れることを認めない「離席禁止」の措置が再び取られるのではないか、との観測も出ています。司法と立法の緊張関係が、監査の幕開けから表面化する形です。
終盤は「城南ライン」の人事介入疑惑へ
監査の後半に焦点となりそうなのが、いわゆる「城南(ソンナム)ライン」をめぐる人事介入疑惑です。城南市はソウル近郊の都市で、李大統領がかつて市長を務めた場所です。「城南ライン」とは、その時代から李氏を支えてきた側近グループを指す呼び名として韓国で使われています。
野党側は、こうした側近が政府や公的機関の人事に不当に関与したのではないかと追及する構えとみられます。ただし、現時点で報じられているのはあくまで「疑惑」の段階であり、具体的にどの人事が問題視されているのか、事実関係がどこまで裏付けられているのかは、今後の質疑や調査を待つ必要があります。
「政争の場」への懸念も
韓国の国政監査は、毎年のように怒号や政争、形式的な答弁が繰り返されるとして、メディアから「旧態依然」との批判も受けてきました。今回も社説で、政争や叱責ばかりの監査から脱却すべきだとの声が上がっています。政権中盤に差しかかる中、監査が実質的な政策検証の場となるのか、与野党の対立の舞台にとどまるのかが注目されます。
※本記事は韓国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:동아일보




