
この記事のポイント
- ローマのモンテヴェルデ地区で、俳優のイアコピーニ氏が電動キックボードで走行中にミニカーから蹴られ、重体となった。
- 捜査当局は殺人未遂の疑いで調べており、ミニカーに乗っていた集団の特定を急いでいる。動機はまだ分かっていない。
- イタリアのミニカーは14歳から運転でき、若者に人気だ。事件をきっかけに、路上の安全への関心が高まる可能性がある。
走行中にミニカーから蹴られ、集中治療室へ
イタリアの首都ローマで、俳優のダヴィデ・イアコピーニ氏が電動キックボード(イタリア語でモノパッティーノ)で走行中に襲われ、重体となっています。複数の現地メディアによると、現場はローマ市南西部のモンテヴェルデ地区です。並んで走っていた小型車「ミニカー」の乗員から蹴りを受けたとみられ、同氏はバランスを崩して転倒し、集中治療室に運ばれました。
イアコピーニ氏は、ローマの裏社会と政治の癒着を描いた犯罪ドラマ『Suburra(スブッラ)』への出演で知られています。この作品は映画版に続いてNetflixでドラマ化され、日本でも配信されています。
殺人未遂の疑いで捜査、ミニカーの集団を追う
現地報道によると、捜査当局は殺人未遂の疑いで調べを進めています。現在はミニカーに乗っていた集団の特定を急いでおり、防犯カメラの映像や目撃証言を集めているとみられます。ただ、襲撃の動機や、加害者と被害者の間に何らかのやり取りがあったのかどうかは、今のところ詳しく報じられていません。同氏の容体や事件の経緯の細部も、今後の発表を待つ必要があります。
背景:若者に人気の「ミニカー」と電動キックボード
イタリアでいう「ミニカー(マイクロカー)」は、排気量や最高速度が制限された小型の四輪車です。日本の原付免許に近いAM免許で、14歳から運転できます。ローマなどの都市では、スクーターより安全で雨もしのげる移動手段として、10代を中心に広く使われています。一方で、若者グループの危険運転や迷惑行為と結びつけて語られることもあり、今回の事件で改めて注目が集まっています。
電動キックボードも、ローマでは観光客や市民の身近な移動手段として普及しています。イタリアでは事故の多発を受けてヘルメットの着用義務化などの規制強化が議論されてきましたが、車道で車と並んで走るため、ほかの車両に対して無防備な立場にあることは変わりません。今回のように走行中に故意に攻撃されれば、軽い接触でも重大なけがにつながりかねないことが、事件の深刻さを示しています。
今後の焦点
注目されるのは、加害者の特定と動機の解明です。俳優という知名度のある人物が被害に遭ったことで、ローマの路上の治安や、ミニカーを使った若者の危険行為への関心が高まる可能性があります。捜査の進み具合とともに、イアコピーニ氏の回復が待たれます。
※本記事はイタリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:la Repubblica




