
この記事のポイント
- エジプトのシシ大統領がインドネシアを国賓訪問し、騎馬隊の先導でジャカルタの大統領宮殿に到着した。
- プラボウォ大統領はナイル川をめぐるエジプトの水利権を支持し、パレスチナの二国家解決への支持も強調した。
- 世界最大のイスラム人口を持つインドネシアとエジプトの古い友好関係が、華やかな歓迎式典に表れている。
騎馬隊が先導する国賓の出迎え
インドネシアの首都ジャカルタで、エジプトのアブデルファタハ・シシ大統領を迎える式典が開かれ、現地メディアが大きく報じました。シシ大統領を乗せた車列は騎馬隊に先導されて大統領宮殿(イスタナ・ヌガラ)に入り、プラボウォ・スビアント大統領が自ら出迎えました。現地ニュースサイトは、馬に乗った儀仗隊が車列の前を進む様子を写真付きで伝えています。
今回の訪問は、インドネシア側で「国賓訪問(クンジュンガン・クヌガラアン)」と位置づけられています。国賓訪問は外国首脳の訪問の中でも格式が最も高く、儀仗隊の栄誉礼や公式の歓迎行事がそろうのが一般的です。騎馬隊による先導は、インドネシアが重要な賓客を迎えるときの演出の一つとして知られています。
会談で示された「連帯」
現地報道によると、プラボウォ大統領は会談で、エジプトがナイル川の水に対する権利を守ることを支持する考えを示しました。ナイル川をめぐっては、上流のエチオピアが建設した大型ダム(大エチオピア・ルネサンスダム)について、水量の減少を懸念するエジプトとエチオピアの対立が長く続いています。国土の大部分が砂漠のエジプトにとって、ナイル川は国の存続に関わる問題です。
また、プラボウォ大統領はパレスチナ問題で「二国家解決」を通じた支持を改めて強調したと報じられています。二国家解決とは、イスラエルと独立したパレスチナ国家が共存することを目指す考え方で、国際社会で広く支持されている和平の枠組みです。
背景:イスラム大国どうしの結びつき
インドネシアは世界で最もイスラム教徒の人口が多い国で、建国以来パレスチナの独立を一貫して支持してきました。一方のエジプトは、ガザ地区と国境を接し、停戦の仲介や人道支援物資の搬入路として中東外交の要となっています。両国は1940年代の独立期から外交関係があり、エジプトはインドネシアの独立をいち早く承認した国の一つとして、インドネシアでは親しみを持って語られることが多い国です。
2024年に就任したプラボウォ大統領は、国防相時代から外交に積極的で、中東やグローバル・サウス(新興・途上国)との関係強化を打ち出してきました。今回、騎馬隊による華やかな出迎えが大きく取り上げられたのも、エジプトとの関係を重視する姿勢を国内外に示す狙いがあると見ることもできます。ただし、具体的な協力合意の中身については、今回の報道の範囲では詳しく分かっていません。
※本記事はインドネシアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:detikNews




