
この記事のポイント
- 英国北部のヨークシャー・ワイルドライフ・パークで男性がトラに襲われて死亡し、ウィリアム・チャップマンさんと公表された。
- 家族は声明で、男性が重い精神疾患を抱えていたと明かし、「温かく人を惹きつける人だった」と偲んだ。
- 事故の経緯は明らかになっておらず、施設の安全管理や精神疾患を抱える人への支援も論点になりそうだ。
野生動物公園で起きた死亡事故
英国イングランド北部のヨークシャー・ワイルドライフ・パークで、男性がトラに襲われて死亡しました。英BBCや英紙ガーディアンなどによると、亡くなったのはウィリアム・チャップマンさんです。この公園はサウスヨークシャー州ドンカスター近郊にあり、トラやライオン、ホッキョクグマなどを広い放飼場で飼育しています。家族連れに人気の観光施設です。
男性がどのような経緯でトラと接触したのか、事故当時の詳しい状況について、元の報道の見出しや要約から確かなことはわかりません。今後、警察や関係機関の調べで明らかになるとみられます。
家族「温かく、人を惹きつける人だった」
英スカイニュースによると、家族は声明で、チャップマンさんが「重い精神疾患」を抱えていたと明かしました。英紙タイムズやBBCは、家族がチャップマンさんを「温かく、人を惹きつける(engaging)人だった」と偲んだと伝えています。
突然家族を失った遺族が、故人の病気についてあえて触れた背景には、事故をめぐる臆測が広がるのを防ぎたい思いや、病気と向き合っていた本人の姿を知ってほしいという思いがあるのかもしれません。ただ、これは編集部の推測です。病気と事故との関係について、公式な説明は現時点で確認できていません。
英国における動物園の安全管理
英国では、動物園は「1981年動物園免許法(Zoo Licensing Act 1981)」にもとづき、地元自治体の免許を受けて運営されています。一般論として、トラのような危険な動物を飼う施設には、来園者や職員の安全を守るための柵や管理体制が求められ、定期的な査察も行われます。
英国の動物園や野生動物公園では、過去にも飼育員が大型のネコ科動物に襲われる事故が起き、そのたびに安全管理のあり方が問われてきました。今回も、施設側の対応や安全対策が確認されることになるとみられます。
精神疾患への支援という論点
家族の声明をきっかけに、英国では精神疾患を抱える人への支援のあり方にも関心が集まりそうです。英国では国民保健サービス(NHS)が精神医療を担っていますが、待ち時間の長さや支援の不足がたびたび指摘されてきました。ただ、今回の事故とこうした制度上の課題とが直接結びつくかどうかは、現時点ではわかりません。
事故の詳しい経緯は今後の調べを待つ必要があります。報道を見るときは、臆測で故人や遺族を傷つけないよう配慮が求められます。
※本記事は英国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Sky News




