
この記事のポイント
- ストックホルム南部エルヴシェーの体育館で、試合の最中に若い女性が撃たれ、警察が2人を拘束した。
- 撃たれた女性は若者に関わる仕事をしていたと報じられ、ハンマルビーのサッカー部門が声明を出した。
- 復讐が目的だったとの見方も報じられているが、動機は確認されておらず、警察が捜査を続けている。
試合中の体育館で銃撃
スウェーデンの首都ストックホルムの南部にあるエルヴシェー(Älvsjö)地区の体育館で、試合の最中に発砲事件が起き、若い女性が撃たれました。公共放送SVTなど複数の現地メディアによると、警察はこの事件に関わった疑いで2人を「アンホールン(anhållen)」としました。エルヴシェーは市中心部から南へ数キロの住宅地で、見本市会場があることでも知られています。
アンホールンは、スウェーデンの刑事手続きで検察官の判断により容疑者の身柄を拘束する段階を指します。そのあと裁判所が勾留(häktning)を認めるかどうかを判断する流れで、この時点ではまだ起訴も有罪の確定もしていません。
撃たれた女性は青少年に関わる仕事
公共ラジオのスウェーデン・ラジオは、撃たれた女性が若者を相手にする仕事をしていたと伝えています。女性のけがの程度や身元の詳しい情報は、現地報道の範囲でははっきりしていません。
ストックホルムの総合スポーツクラブ、ハンマルビー(Hammarby)のサッカー部門は「エルヴシェーでの銃撃について」と題した声明を出しました。ハンマルビーは南部セーデルマルム地区を本拠とする人気クラブで、サッカーのほかにさまざまな競技の部門と多くの育成チームを持っています。どの試合だったのか、クラブとどう関わるのかは今後の報道を待つ必要があります。
「復讐が目的」との見方も
タブロイド紙アフトンブラーデットは、犯行が復讐を狙ったもので、女性が標的にされたとの見方を伝えています。ただし、これは捜査の一つの仮説として報じられているもので、警察が動機を確認したわけではありません。
背景:スウェーデンの銃犯罪問題
スウェーデンでは2010年代後半から、ギャング同士の対立による銃撃や爆破事件が大きな社会問題になってきました。近年は政府が刑罰の引き上げや警察の権限強化を進め、銃撃の件数は減ったとされますが、住宅地や公共の場での事件はいまも続いています。
今回は子どもや若者も集まるスポーツの試合中に起きたため、地域に大きな衝撃を与えています。スポーツ施設の安全対策や、若者が犯罪に巻き込まれるのをどう防ぐかが、改めて議論になるとみられます。
※本記事はスウェーデンの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:SVT Nyheter




