
この記事のポイント
- オランダ気象当局KNMIが、嵐オーステンの接近を受けて金曜夜に3つの州で強風の黄色警報を出した。
- 週末は大雨が続き、最大瞬間風速が時速100キロを超える突風で被害が出るおそれがあると報じられている。
- 黄色は3段階ある警報の最も低い段階。低い干拓地が多いオランダでは、秋冬の嵐が身近な脅威になっている。
オランダで、今シーズン初めての本格的な嵐になる可能性がある低気圧が近づいています。嵐には「オーステン(Austen)」という名前が付けられました。オランダ王立気象研究所(KNMI)は、金曜夜に国内の3つの州で強風への注意を促す「コード・イエロー(黄色警報)」を出しました。
金曜夜から週末にかけて荒天のおそれ
現地の複数のメディアによると、嵐オーステンの影響で金曜夜から風が強まり、所によっては最大瞬間風速が時速100キロメートルを超える突風が吹く可能性があります。週末は雨も多く、「びしょ濡れの週末」になるとの予報も出ています。大衆紙のデ・テレグラーフは「被害が出る可能性が高い」と伝えています。南ホラント州西部を担当する地域放送局オムロップ・ウェストも、自分たちの地域が嵐の影響を受けるかどうかを報じており、各地で関心が高まっています。
なお、警報の対象となる3州の名前は、今回もとにした報道の見出し・要約からは確認できていません。対象地域は今後の予報で変わる可能性もあるため、最新情報はKNMIの発表で確かめる必要があります。
オランダの気象警報と「嵐の名前」
オランダの気象警報は、黄・橙・赤の3段階の色で示されます。黄色は最も低い段階で、「危険な天候が予想されるので注意する」という意味です。日本の「注意報」に近いものと考えると分かりやすいでしょう。被害が大きくなるおそれがある場合は、橙や赤に引き上げられます。
強い嵐に名前を付けるやり方は、ヨーロッパでは2010年代半ばから広まりました。KNMIは近隣の国々の気象当局と協力して名前を決めています。名前を付けることで、市民が警報に気づきやすくなり、報道や防災の情報も伝わりやすくなるとされています。
低い干拓地の国にとって身近な脅威
オランダは国土の多くが海抜の低い干拓地で、北海から吹く強い西風の影響を強く受けます。秋から冬にかけては毎年のように嵐が来て、木が倒れたり、鉄道や航空便が乱れたり、自転車での移動が危なくなったりします。自転車で移動する人が多いオランダでは、強風の日は通勤・通学にも大きく影響します。
今回の嵐がどれほどの被害をもたらすかは、まだ分かりません。ただ、シーズン最初の嵐は、落ち葉の残る木が倒れやすいなどの理由で被害が出やすいと一般に言われます。週末にオランダへ旅行や出張で行く人は、交通機関の運行情報や気象警報をこまめに確認するとよいでしょう。
※本記事はオランダの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:NU




