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ポーランド連立に亀裂、ペウチンスカ=ナウェンチ氏が閣外へ

ポーランドのトゥスク政権で、ペウチンスカ=ナウェンチ氏の閣僚辞任・解任が話題に。同氏は政権を「停滞」と批判し、首相は「脅し」と反論している。

ポーランド連立に亀裂、ペウチンスカ=ナウェンチ氏が閣外へ
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • EU資金・地域政策を担当してきたペウチンスカ=ナウェンチ氏が閣外に去り、連立与党の一部が歓迎の反応を見せた。
  • 同氏はトゥスク首相の昔の言葉「蛇口から温かい水」を逆手に取り、政権を「停滞の政府」と批判した。
  • 首相は同氏側の要求を「脅し」と退けた。ポーランド2050の混乱は、4党連立がどこまで安定を保てるかに影響しそうだ。
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閣僚の退任で連立内に波紋

ポーランドで、ドナルド・トゥスク首相率いる連立政権の閣僚、カタジナ・ペウチンスカ=ナウェンチ氏が政府を離れたことが大きな話題になっています。同氏は2023年末の政権発足時から、EU資金と地域政策を担当する大臣を務めてきました。中道政党「ポーランド2050」の主要な政治家の一人です。現地メディアは、同氏の退任(ポーランド語で「ジミシャ」)をきっかけに、ほかの連立与党から歓迎ともとれる反応が出ていると伝えています。

「ぬるま湯の時代ではない」と首相を批判

ペウチンスカ=ナウェンチ氏は退任後、大手ポータルWPのインタビューに応じ、「首相、勇気を。いまは蛇口から温かい水が出ればよい時代ではない」とトゥスク氏に呼びかけました。「蛇口から温かい水」は、トゥスク氏がかつて首相を務めた2010年前後に語った言葉として知られています。大きな理想を掲げるより、生活が安定して暮らせることを優先するという政治姿勢を表す言葉です。同氏はこの言葉を逆手に取り、現政権を「停滞の政府」と批判しました。SNSでも元の連立仲間に向けて発信を続けています。

トゥスク首相は「脅し」と反発

一方、オネットなどの報道によれば、トゥスク首相は圧力に屈するつもりはないという姿勢です。同氏側の要求を「脅し(シャンタシュ)」と呼んで退けたとされます。報道では「連立与党の一党が混乱状態にある」とも伝えられており、ポーランド2050の党内がまとまっていないことがうかがえます。

背景:4党連立の難しさ

トゥスク政権は、首相の出身母体である「市民連立(KO)」、農民党(PSL)、ポーランド2050、左派の4勢力で成り立っています。2023年の総選挙で、保守系の「法と正義(PiS)」から政権を奪いました。ただ、法の支配の回復や中絶規制の緩和など、公約の実現は思うように進んでいません。2025年の大統領選でPiSに近いナヴロツキ氏が当選し、大統領の拒否権で法案が止まる場面も増えています。もともと理念の違う政党の寄り合い所帯なので、支持率の低い党ほど独自色を出そうとして政権と対立しやすい、という見方は以前からありました。

今後の焦点

今回の対立が、ポーランド2050の連立離脱や党の分裂につながるかどうかはまだはっきりしません。連立の議席数が過半数を保てるかどうかも含め、2027年に予定される次の総選挙に向けて、政権の安定が改めて問われることになりそうです。

※本記事はポーランドの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:Gazeta

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