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イタリア・エンマ・ボニーノ元外相が緊急入院、「容体は繊細だが安定」

イタリアの元外相で人権・自由の象徴とされるエンマ・ボニーノ上院議員がローマで緊急搬送・入院。呼吸状態の悪化が伝えられ、医師団は「繊細だが安定」と説明している。

イタリア・エンマ・ボニーノ元外相が緊急入院、「容体は繊細だが安定」
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • イタリアの元外相エンマ・ボニーノ上院議員がローマで緊急搬送され入院したと現地各紙が報じた。
  • 搬送は最も重い「赤コード」扱いで、呼吸状態の悪化が入院の要因と伝えられている。
  • 医師団は入院初日の夜を越えた段階で「容体は繊細だが安定している」と説明している。
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イタリアの元外相で現職の上院議員、エンマ・ボニーノ氏(Emma Bonino)が首都ローマで緊急搬送され、入院した。イタリアの主要メディアが相次いで報じたもので、搬送は最も緊急度の高い「コディチェ・ロッソ(赤コード)」の扱いだったとされる。入院後最初の夜を越えた段階で、医師団は容体について「繊細だが安定している」と説明したと伝えられている。

「赤コード」での搬送とは

イタリアの救急医療では、患者の緊急度を色で区分するトリアージが用いられている。緑・黄・赤などの区分があり、このうち赤(codice rosso)は生命に関わる可能性がある最も重い区分にあたる。日本でいえば三次救急に相当する扱いで、搬送段階では相当に深刻な状態だったことがうかがえる。

現地報道では、入院の直接の要因として呼吸状態の悪化が挙げられている。ボニーノ氏は以前から肺の疾患を公表しており、闘病を続けながら政治活動を継続してきたことが知られている。医師団による説明は「繊細(delicate)だが安定(安定的・横ばい)」という表現で、予断を許さないものの急激な悪化には至っていない、というニュアンスと受け止められている。関係者の話としては「状況は落ち着いている」との説明も伝えられた。

エンマ・ボニーノとは何者か

日本ではあまり知られていないが、ボニーノ氏はイタリア戦後政治において独特の位置を占めてきた人物だ。1970年代、まだ20代だった時期から中絶の合法化を求める運動の中心に立ち、カトリックの影響が強いイタリアで市民的自由の拡大を訴えてきた。所属してきた「急進党(Partito Radicale)」系の潮流は、議席数こそ小さいものの、離婚・中絶の合法化を問う国民投票などを通じてイタリア社会のあり方を大きく動かした系譜として語られる。

その後は欧州委員会の委員(人道支援などを担当)を務め、2013年から2014年にかけてはエンリコ・レッタ内閣で外相を務めた。近年は上院議員として、人権や欧州統合、移民政策をめぐる議論で発言を続けてきた。イタリアでは政治的な立場の左右を超えて「自由の象徴」として敬意を集める存在であり、今回の入院にも与野党の枠を超えて回復を願うメッセージが寄せられていると報じられている。

なぜイタリアで大きく報じられるのか

一議員の入院がイタリアで速報扱いになるのは、ボニーノ氏がジョルジャ・メローニ首相率いる現在の中道右派政権とは対極に位置しつつ、その存在自体が同国の市民運動史と重なっているためだ。長年の闘病を公表しながら議場に立ち続けてきた姿勢も、支持・不支持を問わず一種の敬意の対象になってきた。

現時点で公表されているのは医師団の短い所見にとどまり、今後の見通しについて確定的なことは言えない。入院期間や治療方針についても、本稿執筆時点で詳細な発表は確認できていない。続報は現地メディアの医療ブリテン(病状発表)を通じて随時伝えられるとみられる。

※本記事はイタリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:RaiNews

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