
この記事のポイント
- ウクライナ第2の都市ハルキウに、ロシア軍の誘導航空爆弾(KAB)が3発投下され、縫製工場が倒壊した。
- テレホフ市長は、がれきの下から死者が見つかったと明らかにした。負傷者は39人とも50人超とも報じられ、増え続けている。
- KABは安く大量に使え、威力も大きい。国境に近いハルキウでは、民間の建物に大きな被害が繰り返し出ている。
ハルキウで誘導爆弾による攻撃、がれきの下に取り残された人も
ウクライナ北東部の都市ハルキウが、ロシア軍の誘導航空爆弾(KAB)による攻撃を受けました。現地メディアによると、市内には3発が投下されました。縫製工場の建物が崩れ、がれきの下に人が取り残されたと伝えられています。ハルキウのイーホル・テレホフ市長は、倒壊した縫製工場のがれきの下から死者が見つかったと明らかにしました。
負傷者の数は時間がたつにつれて増えています。ウクライナの通信社UNNは負傷者が39人に増えたと報じ、別の地元メディアは「50人を超える」と伝えました。数字は報道の時点や集計のしかたで異なり、死者の正確な数もまだ固まっていません。見出しにあるとおり「死傷者は増え続けている」状況で、救助と確認が続いているとみられます。
ハルキウとはどんな街か
ハルキウはウクライナで2番目に人口が多い都市です。大学や工場が集まる東部の中心地として知られています。ロシアとの国境から30〜40キロほどしか離れていないため、2022年2月にロシアが全面侵攻を始めてから、ミサイルや無人機、爆弾による攻撃を繰り返し受けてきました。それでも多くの市民が街に残り、生活や仕事を続けています。
「KAB」とは何か
KABは、旧ソ連時代からある大型の無誘導爆弾に、翼と誘導装置を後から取り付けたものです。戦闘機は前線から離れた空中で爆弾を放ち、爆弾は滑空しながら数十キロ先の目標に向かいます。ミサイルに比べて安く大量に使えるうえ、威力が大きいことが特徴です。国境に近いハルキウのような都市では、建物を丸ごと崩すほどの被害が出ることがあります。一般には、飛行時間が短いため空襲警報から着弾までの余裕が少なく、迎撃も難しいとされています。
民間施設への被害と今後
今回の現場は縫製工場で、働いていた人が被害に遭った可能性があります。ハルキウでは住宅や商店、工場など民間の建物が被害を受けることが多く、ウクライナ側はロシアの攻撃を民間人への攻撃だと非難しています。がれきの撤去が進めば、被害の全体像がわかってくると考えられます。死傷者の数は今後さらに変わるおそれがあります。
※本記事はウクライナの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Слово і Діло




