
この記事のポイント
- フランス各地で高校生による学校封鎖やデモが続き、一部で警察とのトラブルも報告されている。
- ジェフレ国民教育相は金曜日から代替教員3000人を全国配置し、教員不足を埋めると表明した。
- 高校生側は10月13日に新たな一斉行動を予定しており、政府対応の実効性が問われる。
全土に広がる高校生の抗議行動
フランスでは10月に入り、高校(リセ)の生徒による抗議行動が各地で続いています。現地報道によると、校門前での封鎖(ブロキュス)や街頭でのデモ行進が相次ぎ、一部では警察との小競り合いなどのトラブルも報告されました。現場では国歌「ラ・マルセイエーズ」の合唱や、若者の間で流行しているパフォーマンス「バトル・ドーラ」まで見られ、抗議と若者文化が入り混じった独特の光景になっているといいます。
フランスの高校生による動員は、歴史的に大学改革や年金改革などの節目でたびたび起きてきました。今回の運動は、報道の見出しから読み取れる限り、教員の欠員や欠勤時の未補充など「教室に先生がいない」状況への不満が中心にあるとみられます。ただし要求の全体像は地域や学校によって幅があり、単一の争点に収れんしているとは断定できません。
教育相が示した「3つの手段」
こうした動きを受け、エドゥアール・ジェフレ国民教育相は、生徒の前に立つ教員を増やすための「3つの手段(レバー)」を打ち出しました。ジェフレ氏は長く教育行政の実務を担ってきた官僚出身で、2025年秋に教育相に就任した人物です。
最も具体的なのは、金曜日から全国で代替教員3000人を配置するという措置です。フランスでは教員が病欠や研修で不在になった際の代替要員が慢性的に不足しており、授業がそのまま「穴」になる問題が以前から指摘されてきました。今回の3000人投入は、この穴を短期間で埋めることを狙ったものです。残りの手段の詳細は報道各社で扱いに差があり、本記事では断定を避けますが、一般には既存教員の追加勤務の活用や採用枠の調整などが選択肢として語られています。
13日の新たな動員が焦点に
高校生側は10月13日に新たな一斉行動を予定しており、政府の発表はその直前に打ち出された形です。代替教員の配置が実際にどこまで迅速に進み、生徒や保護者が実感できる改善につながるかが、運動の勢いを左右する分かれ目になりそうです。
日本でも教員の欠員や「教員不足」は深刻化していますが、生徒自身が学校を封鎖して声を上げる動きは珍しく、フランスの市民社会の特徴が表れた出来事といえます。
※本記事はフランスの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Le HuffPost




