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セルビア前倒し総選挙、ロシアメディアが注視する「ブチッチ後」

セルビアで前倒しの議会選挙が行われ、記録的な投票率になったと報じられています。ブチッチ大統領の与党と学生の候補者名簿の対決を、ロシアの各メディアが大きく取り上げています。

セルビア前倒し総選挙、ロシアメディアが注視する「ブチッチ後」
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • セルビアで前倒しの議会選挙が行われ、記録的な投票率になったとロシアの複数メディアが報じた。
  • 選挙は、長く政権を握るブチッチ大統領の与党と、抗議運動から生まれた学生の候補者名簿との対決になった。
  • ロシアの関心は対ロ関係の行方にあるが、政権が変わった場合の影響は現時点では推測の段階にとどまる。
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ロシアの主要メディアがそろって報じたセルビアの選挙

バルカン半島の国セルビアで前倒しの議会選挙が行われ、ロシアの主要メディアが大きく報じています。経済紙「ヴェドモスチ」は、この選挙を「ここ数年でセルビアにとって最も重要な選挙」と位置づけ、投票日の様子を伝えました。ビジネス系ニュースサイトのBFM.ruは、投票率が記録的な水準になったと報じています。また、独立系メディアの「メドゥーザ」は「ブチッチが議会選挙で敗れた」という見出しを掲げました。ただし、議席配分などの最終的な結果は、今後のセルビア選挙管理委員会の正式発表を待つ必要があります。

「ブチッチ対学生名簿」という構図

米国系の「ラジオ・スヴォボダ(ラジオ・フリー・ヨーロッパ)」は、今回の選挙を「ブチッチ対学生名簿」の対決と表現しました。アレクサンダル・ブチッチ氏は2017年から大統領を務め、それ以前は首相でした。与党セルビア進歩党を率い、10年以上にわたって国内政治の中心にいる人物です。

一方の「学生名簿」は、大学生を中心とする抗議運動から生まれた候補者の名簿です。セルビアでは2024年11月、北部の都市ノビサドで駅舎のひさしが崩れて多数の死者が出ました。これをきっかけに、公共工事をめぐる汚職や行政の責任を問う大規模な抗議が全国に広がりました。運動を主導した学生たちは、政府に前倒し選挙を求めてきた経緯があります。記録的な投票率は、こうした社会の分断と関心の高さを映したものとみられます。

ロシアが気にする「対ロ関係」の行方

ロシアのメディアがこの選挙を細かく追う背景には、セルビアがロシアと歴史的・宗教的に近い国だという事情があります。両国はともに正教会の伝統を持つスラブ系の国です。セルビアはEU加盟を目指す一方で、ウクライナ侵攻後も対ロ制裁に加わっていません。欧州では数少ない「ロシアと距離を置かない国」と見られてきました。

ポータルサイトMail.ruのニュース欄(ВФокусе)は、「ブチッチ氏の党が敗れた場合、セルビアとロシアの関係はどうなるのか」という論考を取り上げています。ブチッチ政権はEUとロシアの間で慎重にバランスを取ってきました。政権の構図が変われば、外交の重心が動く可能性もあります。ただし、学生運動は主に国内の汚職や法の支配を問題にしてきた運動です。新しい勢力の外交方針がはっきりしているわけではありません。対ロ関係への影響は、現時点では推測の段階にとどまります。

今後の焦点

今後は、正式な開票結果と議席配分、そして連立をめぐる交渉が焦点になります。ブチッチ氏は大統領の職にとどまるため、議会の多数派と大統領の立場が食い違う「ねじれ」が生じるかどうかも注目されます。ロシアにとっても、バルカン地域での足場に関わる問題として、関心が続きそうです。

※本記事はロシアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:Ведомости

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