
この記事のポイント
- 次期政権側のレストレポ氏がペトロ大統領に政権引き継ぎの即時開始を要求した。
- 「エンパルメ」は退任政権から次期政権へ情報を引き継ぐコロンビアの慣行を指す。
- 引き継ぎには条件が付されたとされるが、詳細や新体制の全容は現時点で未確定。
「エンパルメ」の即時開始を大統領に要求
南米コロンビアで、次期政権への引き継ぎ作業をめぐる動きが表面化している。現地報道によると、次期政権側でチームを率いるとされるホセ・マヌエル・レストレポ氏が、グスタボ・ペトロ大統領に対し、政権移行手続き(スペイン語で「エンパルメ(empalme)」)を直ちに開始するよう正式に要求した。レストレポ氏は「大統領にエンパルメ手続きの即時実施を求めた」と述べたと伝えられている。
「エンパルメ」とは何か
「エンパルメ」とは、退任する政権と、次に政権を担うチームとの間で行われる引き継ぎ作業を指すコロンビアの慣行だ。日本でいえば政権交代時の事務引き継ぎに近く、予算・人事・進行中の政策・機密案件などの情報を、現政権から次期政権側へ体系的に共有する。国政が途切れなく機能するために重要とされ、通常は選挙後、新体制発足前の移行期間に集中的に進められる。
引き継ぎを巡る駆け引き
報道では、レストレポ氏が引き継ぎを正式化するにあたって複数の条件を提示したとも伝えられている。ただし、その具体的な中身については報道ごとに扱いが異なり、確定的に整理できる段階にはない。ここでは詳細な列挙は避ける。いずれにせよ、次期政権側が「速やかな情報開示」を求め、現政権側との間で手続きの進め方を巡る調整が続いているとみられる。
コロンビアでは、大統領の連続再選が制度上認められておらず、任期満了に伴う政権の移行が定期的に生じる。今回の要求も、そうした制度的な節目を背景にした動きと位置づけられる。もっとも、新体制の顔ぶれや移行の最終的な段取りなど、現時点で断定できない要素は多い。今後の当事者の発表を通じて全体像が明らかになっていく見通しだ。
※本記事はコロンビアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:El Espectador




