
この記事のポイント
- モラエス判事がボルソナロ前大統領に48時間以内の銃器提出を命じたと報じられた
- 自宅軟禁は継続しつつ、CAC(コレクター等)登録と携帯許可の取り消しも指示された
- 銃の具体的な型式や数量は報道間で差があり、本記事では断定を避けている
モラエス判事が前大統領に銃器提出を命令
ブラジルの最高裁判所(STF)のアレシャンドリ・ジ・モラエス判事が、ジャイル・ボルソナロ前大統領に対し、所有している銃器を当局へ引き渡すよう命じたと、現地大手メディアのG1やUOLなどが報じています。命令には「48時間以内」という期限が付され、あわせてボルソナロ氏の自宅軟禁(在宅拘禁)を継続することも決めたとされます。
モラエス判事は、ブラジルで政治的に注目され続けてきた人物で、前大統領をめぐる一連の司法手続きを担当しています。今回の措置では、対象となる銃器のリストが示され、UOLの報道では合計11丁の押収が指示されたと伝えられています。ただし、具体的な銃の型式・数量については報道各社で表現に差があり、本記事では確定的な断定は避けます。
「CAC」登録の取り消しとは
今回の命令で焦点の一つとなっているのが、ボルソナロ氏の「CAC」登録の取り消しです。CACとは、ポルトガル語の「コレクター(Colecionador)・射撃愛好家(Atirador)・狩猟者(Caçador)」の頭文字をとった制度で、ブラジルで銃器の所有・携帯を一定の条件下で認める登録区分を指します。日本のように民間の銃器所持が厳しく制限される国とは事情が異なり、ブラジルではこのCAC制度を通じて登録された市民が銃を保有できる仕組みがあります。
報道によれば、判事はこの登録と銃器の携帯許可を取り消すよう指示したとされ、前大統領が合法的に銃を保有・携帯する根拠が失われる可能性があります。これは、自宅軟禁という身柄拘束の状況と整合させる措置とみられますが、その法的な位置づけや今後の異議申し立ての行方については、現時点で断定はできません。
背景と今後
ボルソナロ氏は在任中から銃規制の緩和に前向きな姿勢で知られ、銃器所有は同氏の政治的なシンボルの一つでもありました。それだけに、銃器の提出命令とCAC登録の取り消しは象徴的な意味合いを帯びる可能性があります。前大統領側が今後どのように対応するのか、司法手続きの推移が引き続き注目されます。
※本記事はブラジルの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:G1




