
この記事のポイント
- 米トランプ大統領がイランとの合意に望みを失い、複数の対応策を準備と報道
- 外交圧力・軍事的威嚇・長期の管理路線など『3つの選択肢』が取り沙汰される
- ホルムズ海峡や核条件を巡る溝は深く、イスラエルが行方を強く警戒している
イスラエルで報じられた「トランプ氏、合意に見切り」
イスラエルの主要メディアが相次いで、アメリカのトランプ大統領がイランとの間で進めてきた合意への望みを失いつつあり、代わりに複数の対応策を準備していると報じました。イスラエルは長年、イランを最大の安全保障上の脅威とみなしており、米・イラン交渉の行方は同国にとって直接の関心事です。そのため現地紙は米イラン協議の一挙手一投足を、自国の問題として詳しく追っています。
「3つの選択肢」とは何か
報道によれば、トランプ政権は合意成立が難しくなった場合に備え、大きく分けて3つの方向性を検討しているとされます。ただし各紙が挙げる中身には幅があり、外交圧力(制裁の強化)、軍事的な選択肢を含む威嚇、そして交渉の枠組みを変えて時間をかける「管理」路線などが取り沙汰されています。具体的にどの3案なのかは公式に確定した情報ではなく、現地報道の観測を含む点に注意が必要です。
「別の惑星にいる」溝の深さ
一部の報道は、米側とイラン側の隔たりを「私たちは別々の惑星にいる」と表現する関係者の言葉を伝えています。争点の一つとされるのが、イラン核開発を巡る条件面の食い違いです。またイランがたびたび言及するホルムズ海峡(ペルシャ湾の出口にあたる要衝で、世界の原油輸送の大動脈)については、アメリカ側が「開かれた状態を保つ」との立場を公に示したとも報じられました。海峡が封鎖されれば原油価格が高騰し、世界経済に波及するため、日本にとっても他人事ではありません。
「紛争を終わらせず管理する」手法への見方
イスラエルの有力紙は、トランプ氏が明確な決着を急がず、対立を一気に解決するのではなく「管理」しながら長期化させる手法をとっているのではないか、との分析も示しています。これはネタニヤフ・イスラエル首相が用いてきたとされる手法になぞらえた見方で、あくまで論評・推測の域を出ません。いずれにせよ、合意の見通しが不透明になる中で、イスラインが今後の展開を強く警戒していることは確かです。
※本記事はイスラエルの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:מעריב




