
この記事のポイント
- インド政府が全国医学部入学試験NEET-UGの再試験前にTelegramへのアクセスを一時的に遮断した。
- これは、試験の不正行為にTelegramが利用されたとの報告を受けた対策である。
- 試験を管轄するインド国家試験庁(NTA)はこの政府の措置を歓迎している。
インド政府、医学部再試験控えTelegramを一時閉鎖 不正対策で異例の措置
インド中央政府は、全国医学部入学試験(NEET-UG)の再試験を前に、メッセージングアプリTelegramへのアクセスを6月22日まで一時的に遮断すると発表しました。この異例の措置は、NEET-UG試験を巡る不正行為が横行しており、その手口にTelegramが利用されていたことを受けてのものです。
NEET-UGは、インドの医学部や歯学部の入学資格を決定する全国規模の統一試験であり、毎年数十万人もの学生が受験する非常に競争率の高い重要な試験です。先日実施されたNEET-UG本試験では、問題用紙の漏洩や不正行為が広範囲で報告され、大きな社会問題となりました。これを受けて、一部の受験生に対しては6月23日に再試験が実施されることになっています。
政府は、再試験の公正性を確保するため、不正行為を企てる組織(通称「チーティング・ラケッツ」)がTelegramなどのプラットフォームを利用して情報を共有していると判断。特にTelegramは、その暗号化機能や匿名性の高さから、不正情報の拡散に悪用されやすいと指摘されていました。今回の措置は、再試験までの期間、不正行為の温床となりうるデジタルチャネルを一時的に閉鎖することで、試験のセキュリティを強化する狙いがあります。
この政府の決定に対し、NEET-UG試験を管轄するインド国家試験庁(NTA)は歓迎の意を表明しています。NTAは、「試験の完全性と公平性を守るための政府の断固たる行動」と評価し、不正行為の撲滅に向けて今後も関係機関と連携していく姿勢を示しました。教育省もまた、学生の未来を危険にさらす不正行為に対しては一切妥協しないという強いメッセージを発しています。
今回のTelegramの一時閉鎖は、インドにおけるデジタルプラットフォームの利用と、国家的な重要試験のセキュリティ確保という二つの側面で注目されています。インターネットの自由を巡る議論も存在する中で、政府が不正防止のために特定のアプリのアクセスを制限するという措置は、今後のデジタル規制のあり方にも影響を与える可能性があります。受験生にとっては、公正な環境で試験に臨むことができるという期待が高まる一方で、日常的にTelegramを利用していた人々にとっては一時的な不便を強いることになります。
※本記事はインドの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Moneycontrol.com




