
この記事のポイント
- タイの首都バンコク都議会で、議長ポストを巡る会派間の駆け引きが活発化している。
- 会派「働く者の会」が、革新系「国民党(オレンジ)」と組むか対抗するかを水面下で協議。
- 議長ポストは議事運営の主導権に関わり、知事支持勢力と革新系の力関係を映す焦点となる。
タイの首都バンコクで、都議会のトップである「都議会議長」のポストを誰が握るかを巡り、各会派の駆け引きが熱を帯びている。現地報道によると、議会内の会派「グループ・働く者の会(กลุ่มคนทำงาน)」が水面下で協議を重ね、革新系の「国民党」と手を組むか、それとも国民党に対抗する連合を組むかという二者択一を迫られているという。
そもそも「都議会」とは
バンコク都(กทม.)は、知事と都議会を持つタイで特別な地位の自治体だ。都議会(สภา กทม.)は知事とは別に住民が選ぶ議員で構成される議事機関で、予算審議や条例制定などを担う。その都議会のとりまとめ役が「都議会議長」であり、議事運営や採決の進め方に影響力を持つ要職とされる。日本でいえば、東京都議会の議長ポストを巡る会派間の主導権争いに近いと考えると分かりやすい。
鍵を握る「オレンジ」と各会派
今回の焦点になっているのが、タイでは色のイメージから「ส้ม(オレンジ)」と呼ばれる革新系勢力だ。これは旧「前進党」の流れをくむ「国民党(พรรคประชาชน)」を指す。都議会で一定の議席を持つこの勢力と協調するのか、あるいはこれを抑える側に回るのかが、議長ポストの行方を左右する構図になっているとみられる。
こうしたなかで「働く者の会」は、国民党と連携して安定的な議会運営を目指す道と、他会派と「反オレンジ」の枠組みを作って対抗する道の、どちらを選ぶかを内部で詰めている段階だと報じられている。報道では「秘密の計画(แผนลับ)」という表現も使われており、各会派が手の内を明かさないまま調整を進めている様子がうかがえる。
なぜ注目されるのか
議長ポストは単なる名誉職ではなく、議会の議事日程や審議の主導権に関わる。どの会派が議長を取るかは、その後の予算や政策論議の進め方にも影響しうるため、知事を支える勢力と革新系勢力の力関係を映す指標として注目される。なお、具体的な候補者名や最終的な合意内容については流動的で、現時点で断定できる段階ではない。今後の各会派の発表や採決の行方を待つ必要がある。
※本記事はタイの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:thestandard.co




