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「損して人望を得る」書記 李連成——中国『共同富裕』の象徴が語る村づくり

村一番の富豪から村の指導者へ。「進んで損をする」を信条に村を発展させた李連成書記。中国の共同富裕政策の文脈で改めて注目される人物像を解説する。

「損して人望を得る」書記 李連成——中国『共同富裕』の象徴が語る村づくり
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • 「損して人望を得る」を信条に村を導いた李連成書記が中国で称賛されている
  • 村一番の富豪から村全体の発展を率いる指導者へ転じた歩みが物語られている
  • 格差是正を掲げる中国の『共同富裕』政策の象徴的人物として位置づけられている
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「損する書記」と呼ばれる人物

中国で「“吃亏(チークイ)”书记(損をする書記)」との異名で紹介される人物がいる。河南省の農村で長く村の指導者を務めてきた李連成(り・れんせい)氏だ。中国の複数の官製メディアが、彼を「村一番の富豪から、村全体の豊かさを率いる指導者へ」という物語で取り上げている。ここでいう「書記」とは、村に置かれる中国共産党の末端組織のトップ(村党支部書記)を指し、日本の自治会長よりもはるかに強い権限と責任を持つ役職だ。

「進んで損をする」という信条

報道によれば、李氏はもともと農業や事業で成功し、村内で最も裕福な人物だったとされる。しかし村の指導者となって以降、「幹部が率先して損な役回りを引き受けてこそ、住民はついてくる」という考えを繰り返し語ってきたという。「吃亏」は直訳すれば「損をする・割を食う」という意味で、自らの利益を後回しにして共同体に尽くす姿勢を象徴する言葉として紹介されている。中国では、こうしたわかりやすい標語(キーワード)とともに模範的人物を顕彰する手法が長く用いられてきた。

『共同富裕』政策との重なり

李氏が改めて注目される背景には、中国が近年掲げる「共同富裕(ともに豊かになる)」という政策スローガンがある。一部の人だけが富むのではなく、格差を抑えて社会全体の底上げを目指すという理念で、農村の発展や貧困対策とも結び付けて語られることが多い。村の富豪だった人物が私財や労力を村のために投じ、住民全体の生活向上を導いたとされる李氏の歩みは、この理念を体現する事例として位置づけられているとみられる。

「七一勲章」受章という位置づけ

関連する報道では、李氏は「七一勲章」の受章者として言及されている。七一勲章は、中国共産党が2021年の結党100周年に合わせて創設した、党員向けの最高栄誉とされる表彰だ。「七一」は党の記念日である7月1日にちなむ。ただし、受章の詳細な経緯や個々のエピソードについては、日本から確認できる情報が限られるため、ここでは一般的な文脈として紹介するにとどめたい。いずれにせよ、中国国内でこうした人物像がどのように語られ、政策とどう結び付けられているかは、隣国の統治スタイルを知るうえで興味深い視点を与えてくれる。

※本記事は中国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:红歌会网

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