
この記事のポイント
- 妻の失踪・死をめぐり殺人罪に問われる仏の被告が、関与を認めたと弁護団が説明した。
- 弁護団は「殺意はなかった」とし、情痴のもつれに近い出来事だと位置づけている。
- 現時点の情報は弁護団側の説明が中心で、司法判断や手紙の詳細は未確定である。
フランスで大きな注目を集めてきた「ジュビラール事件」で、殺人罪に問われている夫のセドリック・ジュビラール被告が、妻の死に自らが関与したことを認めたと、弁護団が明らかにしました。フランスメディアが相次いで報じています。
「ジュビラール事件」とは
この事件は、フランス南部タルヌ県(トゥールーズに近い地域)の村で2020年12月、看護師の妻デルフィーヌ・ジュビラールさん(旧姓オサゲル)が夜間に姿を消したものです。遺体は今も見つかっておらず、当時から夫のセドリック被告が疑われてきました。物的証拠が乏しく遺体もないまま裁判が進む「異例の事件」として、フランス国内で長く報道が続いてきた経緯があります。
手紙で「関与」を認めたと弁護団
報道によると、被告は手紙の中で、妻の死の原因が自分にあると認めたとされます。一方で弁護団は、被告に「妻を殺すつもりはなかった」と説明。ある弁護士は、これは「まったくの殺人ではない」という趣旨の説明を被告から受けたと語ったと伝えられています。
弁護団はまた、被告がこれまで否認を続けてきた背景として、「子どもたちのために嘘を重ね、その中に閉じこもってしまった」といった趣旨の説明もしているとされます。事件の性質については、いわゆる「情痴のもつれによる犯行(crime passionnel)」に近いものだと位置づけているようです。これはフランスで、激情や男女関係のもつれの末に起きた行為を指す際に使われる表現で、計画的な殺人とは区別して語られることが多い言葉です。
今後の焦点
被告が「関与」を認めたとされる一方、「殺意の有無」をどう評価するかは、量刑を左右する重要な論点になります。ただし現時点で伝わっているのは弁護団側の説明が中心で、手紙の正確な文面や、司法がこれをどう判断するかは確定していません。続報を慎重に見極める必要があります。
※本記事はフランスの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:ladepeche.fr




