
この記事のポイント
- 韓国与党『共に民主党』で党首選の投票方式『選好投票制』の導入をめぐり対立が激化している。
- 最高委員会は終日議論するも結論が出ず、夜の再協議の会議も中止となった。
- 有力者・鄭清来氏は方式変更が党の規約違反にあたる可能性を指摘している。
与党の党首選で「投票方式」が火種に
韓国の与党「共に民主党」(トップは日本でいう党代表にあたる)で、次の党指導部を選ぶ選挙の投票方式をめぐり、党内の対立が激しくなっている。焦点は『選好投票制(ソノトゥピョジェ)』の導入をめぐる是非だ。これは有権者が候補者に順位をつけて投票する方式で、日本ではあまり馴染みがないが、英語圏でいう「ランクド・チョイス投票(優先順位付き投票)」に近い仕組みとされる。
「決選投票」にするかで平行線
現地報道によると、党の意思決定機関である最高委員会(最高委、日本でいう党執行部の中枢)は、この日一日を通して議論を重ねたものの、賛成派と反対派の主張が平行線をたどり、結論に至らなかった。夜に予定されていた再協議のための最高委も、結局は中止されたと伝えられている。
報道の見出しは「選好投票制をめぐり内紛が激化」「今晩、決選投票について結論を出せるか」と、党内の緊張感を映し出している。決選投票(けっせんとうひょう)は、一度の投票で過半数を得た候補がいない場合に上位者で再度投票を行う仕組みで、選好投票制を採るかどうかは選挙結果を左右しかねないため、各陣営が神経をとがらせているとみられる。
「党規約違反」の指摘も
党の有力者とされる鄭清来(チョン・チョンレ)氏は、選好投票制の導入について「党憲・党規(=党の規約)違反の論争を避けるのは難しい」と述べたと報じられた。つまり、方式の変更そのものが党のルールに抵触しかねない、という指摘だ。報道では、指導部において特定の系列(いわゆる「親清(チン・チョン)系」=鄭氏に近いグループ)が多数を占めるとされ、方式変更の行方をめぐる主導権争いという側面もうかがえる。ただし、各人の具体的な思惑や最終的な決着については、現時点で断定できる段階にはない。
投票方式という一見地味なテーマが党を二分する背景には、それが次のリーダー選びと直結するという事情がある。結論の先送りが続けば、党運営の停滞につながる可能性もあり、今後の協議の行方が注目される。
※本記事は韓国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:경향신문




