
この記事のポイント
- バンコク・ラプラオのビアホールで火災が起き、多数の死傷者を出す惨事となった。
- 識者スラデート氏は「対策は常に後手で場当たり的」と当局の姿勢を批判した。
- 火災の背景に当局と事業者双方の利益優先の姿勢があると構造的問題を指摘した。
バンコクのビアホールで起きた火災
タイの首都バンコク・ラプラオ(Lat Phrao)地区にあるビアホール(ビール醸造を売りにした大型の飲食・娯楽店)で火災が発生し、多数の死傷者が出る惨事となりました。ラプラオはバンコク中心部の北東に広がる繁華なエリアで、飲食店や商業施設が密集しています。この火災をめぐり、タイ国内では防火・避難体制の不備を問う声が改めて高まっています。
識者「対策はいつも後手で場当たり的」
報道によれば、識者のスラデート氏(肩書の詳細は現地報道では明確でなく、防災や社会問題に詳しい論者とみられます)は、今回の火災を「惨事が起きて初めて動くだけで、根本的な再発防止策(タイ語で『囲いを作る』と表現される事後の予防措置)すら十分に取られてこなかった」と指摘しました。さらに、行われる対策も表面を取り繕うだけの「場当たり的」なものだと厳しく批判しています。
タイには、問題が起きてから慌てて対策する姿勢を戒める慣用句や、うわべだけの対応を揶揄する言い回しがあり、スラデート氏はそれらを用いて、当局の姿勢が本質的に変わっていないと訴えた形です。日本でも「対症療法にとどまる」といった批判に通じる論点です。
「原因は当局と事業者の身勝手さ」
スラデート氏は、火災の背景にある構図として、取り締まる側の当局と、店を運営する事業者の双方に「目先の利益を優先する身勝手さ」があると指摘しました。安全基準を満たさない営業や、形式的な検査の見逃しが積み重なり、同じような惨事が繰り返されているという見立てです。ただし、これは個別の火災の直接原因を断定するものではなく、構造的な問題を指摘した一般的な論評である点には注意が必要です。
繰り返される惨事への問い
タイでは過去にも娯楽施設などでの火災が社会問題となってきた経緯があり、今回もその延長線上で議論が進んでいます。行政側は営業実態の把握強化などを打ち出す動きを見せていますが、それが「場当たり」で終わらず実効性を持つのかが問われています。
※本記事はタイの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:thestandard.co




