
この記事のポイント
- 米国でコロンビア人青年がICE職員に殺害され、同国政府が非難声明を出した。
- 犠牲者はブカラマンガ出身とされ、遺族支援の募金は10万ドルを超えた。
- 移民取り締まり強化を背景に、在外国民の安全が政治課題になっている。
米国の移民取り締まり強化が続くなか、コロンビア出身の青年が米移民・関税執行局(ICE、不法移民の摘発や国外退去を担う米連邦の執行機関)の職員によって殺害されたと現地メディアが報じ、コロンビア政府が強い非難を表明した。犠牲になったのはホアン・セバスティアン・ドゥラン・ゲレーロさんとされ、コロンビア北東部サンタンデール県の県都ブカラマンガ出身と伝えられている。
外務省が「同胞の殺害」を非難
コロンビア外務省(Ministerio de Relaciones Exteriores)は、米国内で自国民が命を落としたことを受けて声明を出し、事件を非難したうえで、遺族への領事支援や事実関係の解明を求める姿勢を示したと報じられている。国外に暮らす自国民が現地当局の関係する事案で死亡した場合、外務省が抗議や領事保護に動くのは各国で一般的な対応であり、今回もその一環とみられる。
故郷ブカラマンガに広がる悲しみ
ドゥランさんが育ったとされるブカラマンガのラ・ビクトリア地区では、突然の訃報に住民が深い悲しみに包まれているという。現地報道によれば、遺族を支援するための募金にはこれまでに10万米ドル(約1,500万円)を超える金額が集まったと伝えられている。ただし、事件の具体的な経緯や職員の行為の詳細については、報道段階で確定していない部分も多く、続報を待つ必要がある。
移民取り締まり強化という背景
この事件は、米国で移民の交通検問や職務質問を含む取り締まりが強化されている局面で起きた。中南米諸国からは、こうした執行の過程で自国民が巻き込まれることへの懸念が繰り返し示されてきた。コロンビアは米国に多くの移民を送り出す国の一つであり、在外国民の安全は同国政府にとって敏感な政治課題となっている。今回の事件が両国関係にどう影響するかは、現時点では見通せない。
※本記事はコロンビアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:CNN en Español




