
この記事のポイント
- 香港の大学入試DSEの結果が発表され、名門・聖保羅男女中學から5人の最優秀者「状元」が誕生した。
- 5人の状元は海外ではなく、香港の地元大学の医学部への進学を計画していると報じられている。
- 医学部は香港で最難関の一つで、トップ層の地元志向とあわせて社会の話題になっている。
香港版「センター試験」DSEの結果発表
香港で大学進学の可否を左右する統一試験「香港中学文憑試験(DSE)」の結果が発表され、現地メディアが一斉に報じました。DSEは日本の大学入学共通テストにあたる制度で、高校の最終学年で受験し、その成績が地元大学への進学を大きく左右します。とりわけ全科目で最高評価を取った受験生は、科挙の首席になぞらえて「状元(じょうげん)」と呼ばれ、毎年の放榜(結果発表)シーズンに大きな注目を集めます。
名門校が5人の「状元」を輩出
今年とくに話題を集めたのが、香港有数の名門校として知られる聖保羅男女中學(セント・ポールズ・コエデュケーショナル・カレッジ)です。同校からは複数の状元が誕生し、現地報道によれば5人にのぼったと伝えられています。1つの学校からこれだけの最優秀者が出るのは異例で、地元紙は同校を今年の「大きな勝者」と位置づけています。
さらに注目されているのが、これら状元の進路希望です。報道によると、5人はいずれも海外の大学ではなく、香港の地元大学の医学部への進学を計画しているとされます。香港では長らく、成績最上位層が英国や米国の名門大学を目指す傾向が強いとされてきただけに、トップ層がそろって地元大学の医学部を選ぶ姿勢は、香港社会でひとつの話題となっています。
地元志向と医学部人気の背景
香港では医師は社会的地位・収入ともに高い職業とされ、医学部は毎年最難関の一つです。地元の香港大学や香港中文大学の医学部は世界的にも評価が高く、優秀な受験生の受け皿となっています。トップ層が地元進学を選ぶ理由を断定することはできませんが、一般的には地元大学の教育水準への信頼や、家族・地域とのつながりを重視する価値観などが背景にあると指摘されることが多い点は補足しておきます。
放榜の日は毎年、香港の若者にとって人生の節目です。歓喜する状元がいる一方で、志望に届かず「叩門(ノック=追加出願)」に奔走する受験生もおり、進路をめぐる競争の厳しさもまた、この季節の香港の風景となっています。
※本記事は香港の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:RTHK News




