
この記事のポイント
- タイ・ノンタブリー県の学校で8月7日に銃撃事件が発生し複数が犠牲になった。
- 犠牲者の一人に国王が火を賜る最高位の栄誉「勅賜葬」が営まれた。
- 精神保健の専門チームが学校を訪れ、生徒らの心のケアが進められている。
ノンタブリー県の学校で起きた銃撃事件
タイの首都バンコクに隣接するノンタブリー県で、2026年8月7日、学校に関わる銃撃事件が発生し、複数の命が失われました。舞台となったのは「テープシリン・ノンタブリー校(โรงเรียนเทพศิรินทร์ นนทบุรี)」。テープシリン校はタイでも歴史と伝統を持つ名門校の系列で、その分校にあたります。事件はタイ社会に大きな衝撃を与え、学校は臨時休校とオンライン授業への切り替えを余儀なくされるなど、混乱が続いています。
犠牲者に営まれた「勅賜葬(พระราชทานเพลิงศพ)」
現地報道が伝えたのは、この事件の犠牲者の一人に対して営まれた葬儀の様子です。タイでは「พระราชทานเพลิงศพ(プララーチャターン・プルーンサップ)」と呼ばれる、国王が火(荼毘の火)を賜る形式の葬儀があります。これは日本語で「勅賜葬」などと訳され、故人やその功績、あるいは公的な立場・境遇に対して国王が弔意を示す、タイ仏教社会における最高位の栄誉のひとつとされています。
今回の事件では、家族ぐるみで犠牲になったと伝えられており、報道では祖父母と孫(中学3年にあたる年代の生徒)が一度に命を落としたとされています。若い世代を含む家族が突然奪われたことに、参列者や地域社会からは深い悲しみの声が上がっています。なお、犠牲者一人ひとりの詳しい氏名や人数については報道により表現が異なる部分もあり、確定的な情報としては現地当局の発表を待つ必要があります。
心のケアと学校再開への模索
タイ保健省の精神保健局(กรมสุขภาพจิต)や、災害時の心のケアを担う専門チーム「MCATT」が学校を訪れ、事件を目撃した生徒や関係者の心のケアにあたっているとされます。タイでは学校を舞台にした銃撃事件は決して多くはなく、それだけに社会的な関心が高く、被害者・遺族への支援と再発防止をめぐる議論が続くとみられます。
日本の読者へ
「勅賜葬」という制度は、王室が国民生活の節目に関わるタイ独特の文化を映し出しています。痛ましい事件の一方で、こうした形式で犠牲者が弔われることには、社会全体で悲しみを受け止めようとする意味合いもあると考えられます。
※本記事はタイの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:BBC




