
この記事のポイント
- 米ウィスコンシン州知事選の民主党予備選で民主社会主義候補が僅差で敗れた
- 敗れたのはマディソン地盤の州議員ホン氏とされ左派の勢いが注目された
- 本選挙に向け勝者は党内の結束を呼びかけたが左派の影響力は残る
米国中西部のウィスコンシン州で、2026年の知事選に向けた各党の予備選(候補者を絞り込む党内選挙)が行われ、民主党側では「民主社会主義」を掲げる候補が接戦の末に敗れた。地元メディアや全米紙が「僅差での敗北」と伝え、党内左派がどこまで支持を広げられるかを占う一戦として注目された。
争点となった「民主社会主義」候補
敗れたのは、州都マディソンを地盤とする州議会議員フランチェスカ・ホン氏とされる。ホン氏は米国で「デモクラティック・ソーシャリスト(民主社会主義者)」を名乗る政治潮流に連なる人物で、この立場は富裕層への課税強化や国民皆保険、労働者の権利拡大などを重視する。日本で一般に想起される「社会主義」とは異なり、選挙と民主主義の枠組みの中で格差是正を目指す考え方で、近年の米民主党内で若い世代を中心に一定の支持を集めてきた。
接戦を制した候補は「結束」を呼びかけ
報道によれば、予備選を制したのは中道寄りとされる候補で、勝利後は党内の分断を避けるために「結束」を前面に打ち出したという。米国の予備選は本選挙(11月の投票)に進む一人の候補を選ぶ仕組みのため、党内で激しく争った後は、いかに支持者を一つにまとめ直せるかが本選挙での勝敗を左右する。左派候補の善戦は、たとえ敗れても党内での発言力や政策への影響力として残る面がある。
米政治で問われる「左派の実力」
今回の予備選は、米国の民主党内で左派がどこまで通用するのかを測る事例の一つと位置づけられる。ニューヨーク州選出の下院議員アレクサンドリア・オカシオコルテス氏(AOC)ら著名な左派政治家の動向とも重ねて論じられ、全米的な関心を呼んだ。もっとも、州ごとの事情や候補者個人の知名度も結果を大きく左右するため、今回の一件だけで全体の潮流を断定することはできない。今後の各州の予備選や本選挙の結果と合わせて評価する必要があるだろう。
※本記事は米国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:The New York Times




