
この記事のポイント
- ドイツ西部NRW州のヒュルトゲンの森で州史上最大級とされる森林火災が発生した。
- 火災で少なくとも5人が負傷し、近くの集落ゲイ地区では住民の避難が始まった。
- 消火活動は夜通し続き、隣接州でも警戒が強まるなど状況は流動的とされる。
ドイツ西部で「州史上最大級」の森林火災
ドイツ西部のノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW)にあるヒュルトゲンの森(Hürtgenwald)で、大規模な森林火災が発生し、現地報道によると少なくとも5人が負傷しました。地元メディアはこの火災を「NRW州史上最大級」と伝えており、消火活動は夜を徹して続けられています。
NRW州はドイツで最も人口の多い州で、西部のベルギー国境に近い一帯には「アイフェル(Eifel)」と呼ばれる森林と丘陵が広がる地域があります。火災が起きたヒュルトゲンの森はこのアイフェル地方に位置し、第二次世界大戦の激戦地としても知られる森林地帯です。
集落の避難と住民の不安
火災の拡大を受け、火元に近い集落では避難が始まりました。報道では、ヒュルトゲンヴァルト自治体の一部地区(ゲイ=Gey)で住民の避難が行われたと伝えられています。避難した住民の一人は現地メディアに対し、自宅が焼けるのではないかと涙ながらに不安を語ったとされます。
一方で、当局は執筆時点で「特定の集落が差し迫った危険にさらされている状況ではない」との見方も示しており、状況は流動的です。近隣のラインラント・プファルツ州でも警戒が強まっているとの報道もあり、火の勢いは依然として完全には制御できていないと伝えられています。ただし被害や避難の規模は報道によって差があり、確定した数値ではない点には注意が必要です。
背景:ドイツで増える夏の森林火災
ドイツをはじめ欧州では近年、夏場の乾燥と高温を背景に森林火災が各地で発生しています。日本では梅雨や湿潤な気候のため大規模な山火事は比較的まれですが、ドイツの内陸部では乾いた針葉樹林が燃え広がりやすく、消火には多数の消防隊や防災当局が動員されます。今回の火災も、地域の消防に加え広域からの応援態勢で対応にあたっているとみられます。
※本記事はドイツの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Tagesspiegel




