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イタリア・シチリア、名画家アントネッロの作品が美術館から盗難

シチリア島メッシーナの州立美術館から、ルネサンスの巨匠アントネッロ・ダ・メッシーナの作品が盗まれたと報じられた。捜査当局は美術館の警備員らからの聞き取りを進めている。

イタリア・シチリア、名画家アントネッロの作品が美術館から盗難
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この記事のポイント

  • シチリア島メッシーナの州立美術館から巨匠アントネッロの作品が盗まれたと現地で報道された。
  • 焦点は数奇な歴史を持つ「聖グレゴリオの多翼祭壇画」など複数作品とされる。
  • 捜査当局は美術館の警備員らから事情を聞き、初動捜査を進めている。
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イタリア南部シチリア島のメッシーナにある州立美術館「ムーメ(MuMe、通称アッカーシナ美術館)」から、ルネサンス期の巨匠アントネッロ・ダ・メッシーナに関わる作品が盗まれたと、イタリアの複数の現地メディアが報じています。地元では「シチリアがまた自らのアイデンティティの一片を奪われた」と受け止められ、大きな衝撃が広がっています。

アントネッロ・ダ・メッシーナとは

アントネッロ・ダ・メッシーナ(1430年頃〜1479年)は、15世紀イタリアを代表する画家の一人です。油彩技法をイタリア半島に広めた先駆者として知られ、緻密な写実と静謐な人物表現で高く評価されています。生まれ故郷であるメッシーナやシチリアにとっては、まさに地域の誇りそのものと言える存在です。日本では葛飾北斎や俵屋宗達のような、その土地の文化的象徴に近い位置づけと考えると分かりやすいかもしれません。

盗まれたとされる作品

現地報道によると、盗難に遭ったのは複数の作品で、報道では4点が挙げられています。中でも注目されているのが「聖グレゴリオの多翼祭壇画(ポリッティコ・ディ・サン・グレゴリオ)」に関連する作品です。多翼祭壇画(ポリッティコ)とは、複数の板絵を蝶番などでつないだ祭壇用の大型絵画を指します。この祭壇画は数奇な歴史をたどってきたことでも知られ、1842年の稚拙な修復や、その後の地震(シチリアは1908年の大地震で甚大な被害を受けた歴史があります)、さらには雨による損傷など、幾度もの受難を経て今日まで守られてきたと伝えられています。

捜査の状況

盗難は、イタリアで8月15日にあたる祝日「フェッラゴスト(聖母被昇天の祝日で、多くの施設が休みに入る夏の大型連休)」の前後に起きたとされています。捜査当局は、美術館の警備・管理を担う職員(custodi)らから事情を聞くなど、初動捜査を進めていると報じられています。現時点で公表されている情報は限られており、犯人像や作品の行方など詳細は不明です。ここで示した点数や経緯は現地報道に基づくもので、今後の捜査で変わる可能性がある点には留意が必要です。

文化財を守るということ

今回の事件は、貴重な美術品をいかに守るかという普遍的な課題を改めて突きつけています。イタリアは膨大な文化遺産を抱える一方、その保全体制や警備の在り方がしばしば議論の的になってきました。地域の歴史そのものと言える名画の喪失は、単なる財産被害にとどまらない重みを持っています。作品が無事に取り戻されるのか、今後の続報が注目されます。

※本記事はイタリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:RaiNews

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