
この記事のポイント
- 隣国ベルギーの森林火災が拡大し、オランダ軍のチヌークヘリが消火支援に出動した。
- 焼失面積は媒体により2,700〜3,000ヘクタール超と幅があり「史上最大」との報道もある。
- 乾燥期の自然火災で住民や家畜の避難も発生し、越境協力の重要性が浮き彫りになった。
隣国ベルギーの森林火災に、オランダが消火支援
オランダの主要メディアが相次いで報じているのが、隣国ベルギーで発生・拡大している大規模な森林火災(現地語で natuurbrand)と、これに対するオランダからの消火支援です。火災は勢いを増しており、オランダ軍が保有する大型輸送ヘリコプター「チヌーク(Chinook)」が消火活動を助けるため現地へ向かった、と伝えられています。オランダとベルギーは地続きの隣国で、大規模災害の際にはこうした越境支援が行われることがあります。今回のニュースがオランダで大きく扱われているのは、まさに自国のヘリが出動しているためです。
「ベルギー史上最大」との報道も
各社の報道では、焼失面積は2,700ヘクタール、あるいは3,000ヘクタールを超えるとされ、媒体によって数字に幅があります。一部のメディアは「ベルギー史上最大の火災」と表現しています。ただし、これらの数値は消火活動が続くなかで刻々と変わるもので、当局の最終確定値とは限らない点には注意が必要です(本記事執筆時点の報道ベース)。ヘクタールは面積の単位で、1ヘクタールは1万平方メートル。仮に3,000ヘクタールなら、東京ドーム(約4.7ヘクタール)およそ600個分に相当する広さです。
大型ヘリ「チヌーク」の役割
チヌークは前後に2つのローター(回転翼)を備えた大型ヘリコプターで、大量の物資や水を運べるのが特徴です。森林火災では、機体からつり下げたバケツなどで水をすくい、上空から燃え広がる箇所へ集中的に散布して延焼を食い止めます。広範囲かつ地上の消防隊が近づきにくい自然火災では、こうした空からの消火が重要な役割を果たします。
避難と現地の様子
現地報道の一つ(AD.nl)は、火災のさなかに放牧されていたスコットランド原産の牛「ハイランド牛」が逃げ出す場面に遭遇したベルギー人夫婦を紹介し、「彼らがいなければ私たちは避難しなかった」という言葉を伝えています。乾燥した季節の自然火災は、住民や家畜の避難を伴う切迫した事態になり得ることがうかがえます。
※本記事はオランダの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:NU




