
この記事のポイント
- 公務員試験の不正疑惑をめぐる受験生の抗議が3週間を超えて長期化している
- 抗議参加者は州首相ソレン氏ら政治家の人形を焼き、公邸包囲も警告している
- 州政府は対話を重ねるが要求は折り合わず、緊張状態が続いている
インド東部のジャルカンド州で、州の公務員採用試験をめぐる不正疑惑に抗議する受験生らの座り込みが長期化しています。現地報道によれば抗議は3週間を超え、参加者は州首相らをかたどった人形(エフィジー)を燃やすなど、抗議の激しさを増しているとされます。
何が起きているのか
問題の中心にあるのは、ジャルカンド州公務員委員会(JPSC)と州職員選考委員会(JSSC)が実施する採用試験です。JPSCは日本でいう人事委員会に近い上級職の採用機関、JSSCは一般職員の選考を担う機関にあたります。受験生側は、試験の運営や採点、日程をめぐって不透明な点があると主張し、公正な実施と再調査を求めていると伝えられます。
抗議参加者は、州都ランチーを拠点に座り込みを続けており、報道では州首相ヘマント・ソレン氏(地域政党を率いる州政府トップ)や、全国野党・国民会議派の指導者ラーフル・ガンディー氏、隣接するビハール州の有力政治家テジャシュウィ・ヤダブ氏の人形を燃やしたとされています。いずれも与党連合や野党の顔として抗議の矛先が向けられた格好です。
政府側の対応と緊張
事態を受け、州政府は受験生側との協議を重ねているとされ、報道では「4回目の対話」を呼びかけたと伝えられます。一方で受験生側は要求が満たされないことに反発し、州首相公邸の包囲も辞さないと警告しているとされ、緊張が続いています。頭を丸めて抗議の意思を示す参加者がいたとの報道もありますが、個々の発言や行動の詳細については現地報道間で温度差があり、確定的なことは言えません。
インドでは公務員の職が安定した進路として人気が高く、採用試験の公正さは受験生の人生を左右する重大な関心事です。試験の遅延や不正疑惑が大規模な抗議に発展する例は各州で繰り返されており、今回のジャルカンド州の動きもその文脈の中にあると見ることができます。今後、政府と受験生側の対話が実を結ぶのか、対立が一段と激化するのかが焦点となりそうです。
※本記事はインドの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:The New Indian Express




