
この記事のポイント
- ジンバブエのムナンガグワ大統領がSADC議長職を南アフリカのラマポーザ大統領に移譲した。
- 移譲の場でムナンガグワ氏は西側諸国の制裁を「愚かだ」と痛烈に批判した。
- 南アフリカは16カ国が加盟する地域機構の舵取りを1年間担うことになる。
南アフリカが16カ国の地域機構トップに
南部アフリカの地域協力機構「SADC(南部アフリカ開発共同体)」で、輪番制の議長職がジンバブエのムナンガグワ大統領から南アフリカのラマポーザ大統領へと引き継がれた。SADCは南アフリカやジンバブエ、アンゴラ、タンザニアなど16カ国が加盟する経済・安全保障の枠組みで、EU(欧州連合)の南部アフリカ版とも言える存在だ。今回、地域最大の経済規模を持つ南アフリカが1年間の議長国として舵取りを担うことになる。
移譲の場で飛び出した「西側批判」
議長職の移譲にあたり、退任するムナンガグワ大統領は西側諸国による制裁を「愚かな西側諸国(stupid Western countries)」と表現し、痛烈に批判したと報じられている。ジンバブエは、2000年前後の白人農場主からの土地収用や人権・選挙をめぐる問題を理由に、欧米から長年にわたり制裁措置を受けてきた経緯がある。同大統領はこうした制裁が国の経済発展を妨げているとの立場を繰り返し示しており、今回の発言もその延長線上にあるとみられる。
南アフリカに問われる調整力
議長国となった南アフリカには、加盟国間の経済統合を前に進める役割が期待される。SADCでは域内貿易の活性化やインフラ連携、紛争地域の安定化などが長年の課題とされてきた。地域大国である南アフリカがどこまで指導力を発揮できるかが、今後の焦点となる。もっとも、加盟国は政治体制も経済状況も多様で、利害調整は容易ではない。制裁をめぐる対西側の姿勢を含め、地域としての足並みをどうそろえるかが問われることになりそうだ。
※本記事は南アフリカの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:News24




