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タイ上院選「談合」疑惑、論客エディー氏が問う法の支配

タイの上院議員選をめぐる談合疑惑が政局の焦点に。論客エディー・アサダーン氏は「結末は権力構図を変えうるが、権力ゲームが事件の結論を決めてはならない」と主張している。

タイ上院選「談合」疑惑、論客エディー氏が問う法の支配
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この記事のポイント

  • タイの上院議員選をめぐる談合疑惑が、政局全体を左右する事件として注目されている。
  • 論客エディー氏は、結末が権力構図を変えうるとしつつ権力闘争が判断を決めてはならないと主張。
  • 上院は独立機関の人事などに関与するため、構成が変われば統治全体に波及しうる点が焦点だ。
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タイを揺らす「上院選・談合」疑惑

いまタイの政治で最大の争点になっているのが、上院(セネート)議員選をめぐる「ฮั้ว(フア)」疑惑だ。フアとは日本語でいう談合・出来レースを指す言葉で、立候補者や関係者があらかじめ示し合わせて結果を作ったのではないか、という疑いを意味する。タイの現行の上院は国民による直接選挙ではなく、職業や専門分野ごとのグループに分かれた候補者同士が互いに投票し合う「相互選出」という独特の方式で選ばれる。この仕組みは組織票や取りまとめが入り込みやすいと以前から指摘されており、「誰に投票するかを書いた一覧表」が事前に出回っていたのではないかという点が、捜査の中心になっていると現地では報じられている。

論客エディー氏の主張

この問題をめぐり、現地紙タイポストなどが取り上げたのが、SNSや論壇で知られる論客エディー・アサダーン氏の発言だ。氏はおおむね「この事件の結末はタイの権力構図を変えうる。しかし、権力をめぐる駆け引きの都合が事件の結論を決めてしまってはならない」という趣旨の主張を展開したと伝えられている。つまり、結果として誰が得をするか・損をするかという政治的計算ではなく、証拠と手続きに基づいて淡々と裁かれるべきだ、という法の支配を前面に置いた立場である。

なぜ「権力構図を変えうる」のか

タイの上院は、法案審議だけでなく、憲法裁判所や選挙管理委員会(略称ECまたは現地表記でกกต.)といった独立機関の人事承認に関与し、憲法改正の議決にも影響力を持つ。したがって上院の構成が揺らげば、その波及は立法府にとどまらず、司法や独立機関を含む統治の枠組み全体に及ぶ。現地報道では、調査にあたる委員会が有力政党の一つであるプームジャイタイ党の関係者を含む複数人の起訴を求めたとされ、選挙管理委員会が近く判断を示すとも伝えられている。ただし対象人数や日程は報道によって記述に幅があり、確定した数字として受け取るべきではない。

日本の読者はどう読むか

タイでは過去にも、司法や独立機関の判断が政権や政党の存続を左右してきた経緯がある。そのため「法によって政治が動く」ことへの評価は国内でも割れており、司法の独立を守る砦と見る人もいれば、政治的な道具として使われていると批判する人もいる。エディー氏の発言は、まさにその緊張関係を突いたものといえる。今後の焦点は、判断の中身そのもの以上に、どれだけ透明な手続きと説明が伴うかという点になりそうだ。ここから先は一般論だが、結論がどちらに転んでも説明が不十分であれば、勝った側も負けた側も正統性を得られないという構図になりやすい。

※本記事はタイの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:thaipost.net

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