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ベトナムで燃料価格が大幅上昇、ディーゼルは1リットル3万ドン目前に

ベトナムでガソリン・軽油の小売価格が一斉に引き上げられ、ディーゼルは1リットル3万ドンに迫った。バイオ燃料系の上げ幅が大きく、暮らしと物価への波及が懸念されている。

ベトナムで燃料価格が大幅上昇、ディーゼルは1リットル3万ドン目前に
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • ベトナムでガソリン・軽油が一斉値上げとなり、ディーゼルは1リットル3万ドンに迫った。
  • エタノール混合のバイオガソリンは上げ幅が大きく、1,000ドン超の上昇が報じられた。
  • 燃料価格は当局が周期的に見直す仕組みで、輸送コストを通じ物価全体に波及しやすい。
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ベトナムで、ガソリンと軽油(ディーゼル)の小売価格が一斉に引き上げられた。現地各紙によると今回の上げ幅は近時としては大きく、ディーゼルは1リットルあたり3万ドンの大台に迫る水準に達した。エタノールを混ぜたバイオガソリンでは、1リットルあたり1,000ドンを超える値上がりとなった銘柄もあり、報道によっては1,400ドン近い上昇幅が伝えられている。

3万ドンはどれくらいの負担か

ドンはベトナムの通貨で、為替相場によって変動するものの、3万ドンはおおむね日本円で170円前後にあたる。数字だけを見ると日本のガソリン価格と大きくは変わらないが、ベトナムの平均的な所得水準や物価水準を踏まえると、家計に対する重みは日本よりも大きくなりやすい。とくにディーゼルはトラック輸送や漁船、農業機械の燃料として使われるため、値上がりは個人の給油代にとどまらず、産業のコストに直結する。

ベトナムの燃料価格はどう決まるのか

日本と違い、ベトナムの燃料小売価格は完全な自由価格ではない。所管官庁が国際市況などを踏まえて一定の周期で基準となる価格を見直し、それに沿って各社が販売価格を改定する仕組みが長く続いている。今回も、国営最大手のペトロリメックス(Petrolimex=ベトナム石油集団。全国に給油所網を持つ最大手で、価格改定の告知が事実上の指標として扱われる)が、改定時刻に合わせて新しい価格を公表した。

また、価格の急変動を和らげるために「価格安定基金」と呼ばれる仕組みが設けられてきた点も、ベトナムの燃料政策の特徴だ。値上がり局面では基金を取り崩して上げ幅を抑え、値下がり局面で積み増すという考え方だが、制度の細目はたびたび見直されており、今回の改定で基金がどう使われたかは公表資料で確認する必要がある。

注目される「E10」への移行

今回の報道で目立つのが「E10」という呼称だ。一般にE10はエタノールを10%混合したガソリンを指し、ベトナムではこれまでエタノール5%混合の「E5」が普及してきた。混合率を高める方向での切り替えが進められているとされ、移行期には銘柄ごとに価格の動きがそろわないことがある。今回もバイオ燃料系の上げ幅が相対的に大きかったと伝えられているが、その要因が原料価格なのか制度的な要因なのかは、現時点の報道からは断定できない。

暮らしと物価への波及

ベトナムはバイクが主要な移動手段で、都市部では通勤も配達も二輪が支える。燃料価格の変動は、日本以上に生活実感として跳ね返りやすい。フードデリバリーや配送料、長距離輸送を経由した食品価格など、じわじわと物価全体に効いてくる可能性がある。一方で燃料価格は国際市況に連動して数週間単位で上下するため、今回の上昇がそのまま定着するとは限らない。今後の改定でどこまで戻すかが、当面の焦点となりそうだ。

※本記事はベトナムの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:Báo Dân trí

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