
この記事のポイント
- ベトナムのA2刑務所から受刑者4人が脱走し、うち2人はいまも森の奥へ逃げているとみられる。
- 警察は数百人を出して、地形の険しい山林で包囲を狭めながら2人の確保を急いでいる。
- 刑務所は公安省の管理で、2人の確保とあわせて警備体制や管理の責任が問われる見通し。
受刑者4人が脱走、2人はいまも逃げている
ベトナムで、「A2刑務所」(現地語でTrại giam A2)から受刑者4人が脱走する事件が起きました。VnExpress、ダンチー、タインニエン、ベトナムネットなど主要紙の報道によると、4人のうち2人はすでに行方が分かっていますが、残る2人は森の奥へ逃げたとみられています。警察は数百人を出して捜索の範囲を狭め、2人の確保を急いでいます。
険しい山林での捜索
報道では、2人が隠れているとみられる場所は地形がとても険しいと伝えられています。ベトナムは国土の多くを山地と森林が占め、中部や高原地帯には人の入りにくい深い森が広がっています。こうした場所では、見通しの悪さや足場の悪さが捜索の大きな妨げになります。警察は地元の住民とも協力しながら、人数を投入して包囲する方法をとっているとみられます。
現地紙タインニエンは、逃走中の受刑者が目の前を走り抜けていったという住民の証言を「魂が抜けるような瞬間」という見出しで伝えました。住民の不安が大きいことがうかがえます。なお、脱走の手口や受刑者の罪名、残る2人の詳しい身元は、今回の要約からは確認できていません。
ベトナムの刑務所制度の補足
ベトナムでは、刑の確定した受刑者を収容する刑務所(「チャイザム」と呼ばれる)の多くを公安省が管理しています。公安省は日本の警察庁と法務省の一部の役割をあわせ持つ大きな組織で、治安の維持から刑務所の運営までを担います。「A2」のように記号で呼ばれる施設も多く、名前だけでは場所が分からないこともあります。
ベトナムで刑務所からの脱走が報じられることは多くありませんが、起きたときは大きなニュースになります。一般論として、こうした事件のあとには、施設の警備体制や管理の責任が問われることが多いです。今回も、2人の確保とあわせて、なぜ脱走を許したのかを調べることが課題になると考えられます。
今後の見通し
捜索は山林での長期戦になる可能性もあります。ただ、多くの人員を投入した包囲は続いており、現地メディアは続報を伝えています。地元の住民の安全をどう守るか、そして事件のあと刑務所の管理がどう見直されるかが注目されます。
※本記事はベトナムの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Báo VietNamNet




