
この記事のポイント
- イタリア全土でゼネストが行われ、ミラノでは複数のデモ隊が合流するなど、多くの都市でデモがあった。
- ヴェネト州ではメストレで警察と衝突し、ヴィチェンツァでは旧ホテルが占拠され、衝突で3人が負傷した。
- パドヴァでは学生がヴァルディターラ教育相の写真を燃やし、トリエステではデモで中心部の交通が止まった。
全国規模のゼネスト、各地でデモ
イタリアで全国規模のゼネストが行われ、ミラノやトリエステ、北東部ヴェネト州の各都市など、多くの街でデモ行進がありました。現地の通信社ANSAなどによると、ミラノでは別々に出発した複数のデモ隊が途中で合流しました。一方、ヴェネト州のヴィチェンツァではデモ参加者と警察が衝突し、3人がけがをしました。
イタリアでは、労働組合が呼びかけるストライキは珍しくありません。ゼネストの日には鉄道やバスなどの公共交通、学校、役所に影響が出ることが多く、市民生活にも響きます。今回のストの詳しい要求は手元の報道の見出しや要約からは分からないため、本記事では各地の動きを中心に伝えます。
ヴェネト州で衝突や占拠
特に動きが激しかったのはヴェネト州です。地元紙イル・ガッゼッティーノによると、ヴェネツィア本土側の中心地メストレで、デモ参加者と警察がぶつかりました。ヴィチェンツァでは、使われていない旧ホテル「エウローパ」の建物が占拠されたと報じられています。
大学の街として知られるパドヴァでは、学生たちがジュゼッペ・ヴァルディターラ教育・功績相の写真を燃やしました。ヴァルディターラ氏はメローニ政権で教育を担当する大臣で、学校の規律や評価の方法を変える政策を進めてきました。そのため、学生団体や教員の組合から強い反発を受けてきた人物です。写真を燃やした行動は、こうした教育政策への抗議の意味があったと考えられますが、学生側の具体的な主張は今回の報道からは確認できません。
トリエステでは交通がまひ
北東部の港町トリエステでは、デモ隊が街の中心部にあるリベルタ広場に到着し、周りの交通が止まりました。地元のニュースサイトはデモの様子を速報で伝えました。オンラインメディアのイル・ポストも、イタリアの多くの都市でデモがあったと報じています。
背景と今後
イタリアでは、物価高に賃金が追いついていないことや、政府の予算・社会政策への不満を理由に、労働組合や学生団体が全国規模の行動を起こすことがよくあります。秋は翌年の予算案が議論される時期で、抗議が増えやすいと言われています。今回のストがどのような要求に基づくもので、政府がどう応じるのかは、今後の報道で確かめる必要があります。衝突やけが人が出たことで、治安当局の対応や、デモの規模をめぐる議論が続くことも予想されます。
※本記事はイタリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:ANSA




