
この記事のポイント
- タイ気象局が警報第6号を出し、43県で激しい雨が9月27日ごろまで続く恐れがあると警告している。
- 警戒対象は東北部(イサーン)南部、東部、首都バンコク周辺で、鉄砲水への注意が呼びかけられている。
- バンコクは運河の水位を下げて雨水を受ける余地を確保し、上流からの水は現時点で危機的水準ではないとされる。
タイ気象局が「第6号」警報を発表
タイの気象庁にあたるタイ気象局(กรมอุตุนิยมวิทยา/Thai Meteorological Department)が、大雨に関する警報「第6号」を発表し、全国43の県で「激しい雨」から「非常に激しい雨」が降る恐れがあると呼びかけている。警戒が呼びかけられている期間は9月27日ごろまでとされる。
タイの警報は、同じ気象現象について状況が更新されるたびに「第○号」と番号を振って続報が出される仕組みで、「第6号」はこの一連の大雨に関する6回目の発表という意味になる。番号が進むほど、事態が継続・拡大していることを示す目安になる。
狙われているのは東北部南側・東部・首都圏
現地報道によると、特に警戒が必要とされているのは、東北部(イサーン地方)の南寄りの地域、カンボジア国境に近い東部、そして首都バンコクとその周辺だ。イサーンはタイ東北部を指す呼び名で、日本でいえば広域の「地方」に近い括りにあたる。東部はトラート県など海沿いの県を含み、山がちな地形のため短時間の強い雨が鉄砲水(フラッシュフラッド)につながりやすい地域とされる。
タイは例年5月ごろから10月ごろまでが雨季にあたり、9月から10月にかけては年間でも雨量が多い時期にあたる。加えて、この時期は北部で降った雨がチャオプラヤー川などを通って中部・首都圏へ下ってくるため、「その場で降る雨」と「上流から流れてくる水」が重なると被害が広がりやすい。
バンコクは水路の水位を下げて備え
首都バンコクでは、市当局が主要な運河の水位をあらかじめ下げ、雨水を受け止める余地を増やす対応を進めていると伝えられている。上流から来る水量については、現時点では危機的な水準には達していないとの説明も出ている。ただし、これはあくまで発表時点の見通しであり、今後の降り方次第で状況が変わる可能性は残る。
また、タイでは携帯電話に一斉配信される緊急速報(セル・ブロードキャスト)の運用が近年進められており、今回も一部地域の住民に鉄砲水への警戒を促す配信が行われたと報じられている。日本の緊急速報メールに近い仕組みで、比較的新しい取り組みとして注目されている。
タイを訪れる予定のある人や現地に滞在している人は、屋外の予定、道路の冠水、交通の乱れなどに余裕を持った判断が必要になりそうだ。
※本記事はタイの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Thai PBS




