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タイ・バンコク、北部からの増水に警戒 王室灌漑局「堤防への影響はまだない」

タイ北部から流れ下る水がチャオプラヤー川流域で増えるなか、王室灌漑局はバンコクの堤防にはまだ影響がないと説明。新たな雨に備え、水位を下げる作業を急いでいる。

タイ・バンコク、北部からの増水に警戒 王室灌漑局「堤防への影響はまだない」
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この記事のポイント

  • タイの王室灌漑局は、北部から流れてくる水がバンコクの堤防にはまだ影響していないと説明した。
  • チャオプラヤー・ダムの放流量が増え、上流のチャイナート県などでは土のうが崩れて浸水が報じられている。
  • 専門家はバンコクの危険は小さいとみる一方、川沿いの県での被害を指摘。当局は新しい雨に備えている。
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「バンコクの堤防にはまだ影響なし」と当局

タイでは雨季の終わりにあたるこの時期、北部から流れ下る大量の水(タイ語で「ナーム・ヌア=北の水」)への警戒が強まっています。現地報道によると、水の管理を担う王室灌漑局は、北部からの水はまだ首都バンコクを守る堤防に影響していないと説明しました。そのうえで、これから来るとみられる新たな雨に備えて、川や水路の水位をあらかじめ下げておく作業(排水・放流による「水位の引き下げ」)を急いでいるとしています。

チャオプラヤー川流域で何が起きているのか

チャオプラヤー川はタイ北部の山地から中部の平野を通ってバンコクを抜け、タイ湾に注ぐ国内最大の川です。流域には稲作地帯が広がっており、上流で降った雨は数日から1週間ほどかけて下流のバンコク方面へ届きます。

現地報道では、中部チャイナート県にあるチャオプラヤー・ダム(川の水量を調整する堰)の放流量が毎秒約2,500立方メートルに達し、同県サンパヤー郡などで土のうが崩れて浸水が広がったと伝えられています。北部からの水は10月5日から8日ごろにかけて下流へ到達するとの見方も報じられました。防災・減災局(日本の消防庁や内閣府防災に近い役割を持つ機関)は、チャオプラヤー川流域の10県とバンコクに水位の上昇への警戒を呼びかけています。

専門家「首都より川沿いの県が心配」

気候変動と水害を研究するセーリー・スパラティット准教授は現地メディアに対し、バンコク自体が浸水する危険はほとんどないとの見方を示しました。一方で、チャオプラヤー川沿いの県では浸水が起きているとも指摘しています。

バンコクは堤防や排水ポンプ、放水路などで守りが固められていますが、その上流の県では堤防の外側に住宅や農地が広がっている地域も多くあります。上流での放流が増えると、そうした地域が先に水をかぶりやすいという面があります。

2011年の大洪水の記憶

タイの人々がこの時期の増水に敏感なのは、2011年の大洪水の記憶があるためです。この洪水では中部の工業団地が長く水につかり、日系企業の工場も大きな被害を受けました。日本の部品供給にも影響が出たため、日本でも広く報じられました。

今回、当局は首都への影響を否定していますが、今後の雨の量によっては状況が変わる可能性もあります。上流のダムの放流量や下流の潮位の動きなど、数日間は水位の推移に注意が必要とみられます。タイに住んでいる人や旅行・出張の予定がある人は、現地当局の発表を確かめておくとよいでしょう。

※本記事はタイの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:Thaipost.net

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