
この記事のポイント
- 南アフリカの野党EFFを率いるマレマ氏が、ラマポーザ大統領は「刑務所で朽ち果てるべきだ」と発言した。
- マレマ氏は元ANC青年同盟議長で、除名後に急進左派のEFFを結成し、政権を厳しく批判してきた。
- ANCは2024年に単独過半数を失い連立政権を樹立。連立に入らないEFFとの対立が続いている。
野党党首が大統領に異例の強い言葉
南アフリカの有力紙IOLによると、野党「経済的自由の闘士(EFF)」を率いるジュリアス・マレマ氏が、シリル・ラマポーザ大統領について「刑務所で朽ち果てるべきだ(He must rot in jail)」と発言しました。現職の国家元首に向けた言葉としては非常に強いもので、現地で注目を集めています。手元にある情報は見出しが中心で、発言の場や直接のきっかけになった出来事など、詳しい経緯は確認できていません。
マレマ氏とEFFとは
マレマ氏は、かつて与党「アフリカ民族会議(ANC)」の青年同盟で議長を務めた人物です。党の指導部と対立して除名され、2013年にEFFを結成しました。EFFは鉱山や銀行の国有化、土地の無償収用など急進的な経済政策を掲げ、赤いつなぎやヘルメット姿の議員が国会で政府を激しく追及するスタイルで知られています。若者や貧困層の支持を集め、国政の主要野党の一つに成長しました。
ラマポーザ大統領とANCの立場
ラマポーザ氏は、反アパルトヘイト運動を率いたANCの指導者で、2018年から大統領を務めています。ANCは1994年の民主化以来、長く単独で政権を担ってきました。しかし2024年の総選挙で初めて過半数を割り、最大野党の民主同盟(DA)などと「国民統一政府」と呼ばれる連立政権をつくりました。EFFはこの連立には加わらず、政権を外から批判する側に回っています。
発言の背景として考えられること
マレマ氏はこれまでも、ラマポーザ氏の私有農場で多額の外貨が盗まれた、いわゆる「ファラファラ事件」を取り上げ、大統領の説明責任を繰り返し求めてきました。今回の発言がこの問題と関係しているかは、現時点の情報では断定できません。ただ、マレマ氏が大統領の進退や法的責任を追及してきた流れの中にある発言と見るのが自然でしょう。
南アフリカでは政治家どうしの激しい言葉の応酬は珍しくありません。それでも「刑務所」という言葉まで使って現職大統領を名指しで攻撃したことは、与野党の対立がいかに深いかを表しています。今後、ANC側や大統領府がどう反応するか、またEFFが国会などでどんな行動に出るかが注目されます。
※本記事は南アフリカの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:IOL




