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ドイツ・ベルリン、左派党エラルプ氏めぐる論争で連立協議に影

ベルリンで、左派党の筆頭候補エリフ・エラルプ氏に関する報道が論争を呼び、州政府の連立協議より注目を集めている。党は同氏を擁護し、他党の反応は割れている。

ドイツ・ベルリン、左派党エラルプ氏めぐる論争で連立協議に影
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この記事のポイント

  • ベルリンの州政府づくりの協議中に、左派党のエラルプ氏をめぐる論争が起き、協議より大きく報じられている。
  • エラルプ氏は自分の対応について、治安当局とのやり取りにもとづく身の安全への不安があったと説明した。
  • 左派党幹部は同氏を擁護した。緑の党のブラントナー氏は理解を示し、CDUのフライ氏は交渉打ち切りを求めた。
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連立協議より大きな話題に

ドイツの首都ベルリンで、新しい州政府をつくるための協議が続いている。その最中、左派党(Die Linke)の筆頭候補エリフ・エラルプ氏をめぐる論争が起き、協議の行方よりも大きく報じられている。公共放送ARDのニュースサイト「tagesschau.de」は「エラルプ氏をめぐる論争が政権づくりを覆い隠している」と伝えた。

ベルリンは市であると同時に、ドイツに16ある州の一つでもある。州議会選挙のあと、議席を得た政党が連立を組み、州の首長にあたる「ベルリン市長」と州政府を決める。左派党は旧東ドイツの政権党の流れをくむ党で、ベルリンでは過去にも州政府に加わったことがある。

発端は「シュピーゲル」の報道

きっかけは、ドイツの有力誌「シュピーゲル」がエラルプ氏について報じた内容だ。どんな事実が問題とされたのか、細かい点はここでは断定しない。ただ、週刊紙「ツァイト」によれば、エラルプ氏は自分の対応について、身の安全への不安があったからだと説明した。その不安は、警察などの治安当局とのやり取りにもとづくものだという。政治家への脅迫や嫌がらせはドイツでも深刻な問題になっており、同氏の説明はこの点に関わるものとみられる。

左派党の幹部はすぐに反応し、「私たちはエリフの前に立つ(エリフを守る)」として、同氏を擁護する姿勢をはっきり示した。大衆紙「ビルト」は、「これは公にしなければならない」という関係者の発言を見出しにして報じた。

他党の反応は割れる

他党の反応は分かれた。シュピーゲルによると、緑の党の共同党首フランツィスカ・ブラントナー氏は、エラルプ氏の事情に理解を示した。一方、中道右派キリスト教民主同盟(CDU)の連邦政府の幹部、トルステン・フライ首相府長官は、連立交渉を打ち切るべきだという考えを示した。地方の州政府づくりに連邦レベルの政治家が口を出していることからも、この問題が全国的な政治対立に広がっていることがうかがえる。

今後の焦点

今後の焦点は二つある。一つは、連立協議に加わる各党がこの論争をどう受け止めるか。もう一つは、エラルプ氏の説明が世論にどこまで受け入れられるかだ。政治家の身の安全を守ることと、公人としての説明責任をどう両立させるかは、ドイツに限らず多くの民主主義国に共通する課題といえる。協議が予定どおり進むのか、それとも見直しを迫られるのか、ベルリンの政局は注目を集めている。

※本記事はドイツの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:tagesschau.de

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