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アルゼンチン・ロサリオの大学デモ、州知事に「売国奴」コール

アルゼンチン各地で公立大学の予算を守るデモが行われ、ロサリオではサンタフェ州のプジャーロ知事に向けて「売国奴(ベンデパトリア)」と非難するコールが響きました。

アルゼンチン・ロサリオの大学デモ、州知事に「売国奴」コール
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この記事のポイント

  • アルゼンチン各地で公立大学の予算を守るデモが行われ、ロサリオでも多くの人が参加した。
  • ロサリオのデモでは、サンタフェ州のプジャーロ知事に「売国奴」と非難するコールが起きた。
  • 背景には、ミレイ政権の緊縮財政と大学財政支援法をめぐる政府と大学側の対立がある。
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ロサリオの大学デモで知事に非難のコール

南米アルゼンチンで、公立大学の予算確保を求めるデモが全国各地で行われました。同国第3の都市ロサリオでも多くの学生や教職員、市民が通りを埋めました。現地紙Página|12によると、デモの最中にはサンタフェ州のマクシミリアーノ・プジャーロ知事に向けて「ベンデパトリア(Vendepatria)」というコールが起きました。スペイン語で「祖国を売る者」、つまり「売国奴」を意味する言葉で、アルゼンチンの政治の場では政敵を強く非難するときによく使われます。

ロサリオとサンタフェ州、プジャーロ知事とは

ロサリオはアルゼンチン中部のサンタフェ州にある大都市です。パラナ川沿いの港湾・工業都市で、穀物の積み出し拠点として知られています。国立ロサリオ大学(UNR)を抱え、学生運動が盛んな土地でもあります。プジャーロ知事は2023年に就任しました。急進市民同盟(UCR)出身で、中道系の州連合を率いています。ミレイ大統領の与党とは別の勢力ですが、治安対策や財政の運営では中央政府と足並みをそろえる場面もあるとされます。

背景にある大学予算をめぐる対立

アルゼンチンの国立大学は原則として授業料が無料です。中間層の社会的上昇を支えてきた制度として、国民の思い入れが強いことで知られます。一方、2023年末に就任したハビエル・ミレイ大統領は、インフレ抑制と財政赤字の解消のため大幅な歳出削減を進めてきました。高いインフレの中で大学予算が実質的に目減りし、教職員の給与や大学の運営費が足りないとの声が強まっています。議会は大学への資金を確保する「大学財政支援法」をめぐって政府と対立してきました。今回のデモも、この法律の確実な実施を求める動きの一つと位置づけられます。

なぜ州知事が標的になったのか

今回のデモは主に国の大学政策に向けたものでした。それなのに、なぜ州知事が非難の的になったのかについて、入手できた報道の範囲では詳しい事情は分かっていません。一般論としては、州政府の教育・財政政策への不満がある可能性や、国政で知事に近い議員の投票行動への反発がある可能性などが考えられます。ただし、これはあくまで推測です。いずれにしても、大学予算の問題が国政だけでなく地方政治への評価にも影響し始めていることがうかがえます。

今後の焦点

公立大学を守る運動は、アルゼンチンでは政治的立場を超えて大きな動員力を持っています。緊縮財政を続けるミレイ政権が大学側とどう折り合いをつけるのか、そして各州の知事がこの問題にどう向き合うのかが、今後の焦点になりそうです。

※本記事はアルゼンチンの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:Página|12

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