
この記事のポイント
- ナイジェリアの国連大使イブラヒム氏が、約140億ドル規模とされる国連予算案をティヌブ大統領に提示した。
- 現地紙は、国連予算案を受け取った初のナイジェリア大統領だと報じたが、140億ドルの内訳は報道からは不明だ。
- 政権側は歴史的な成果と評価する一方、アティク元副大統領の側近は皮肉で応じ、与野党の対立が表れた。
国連予算案を大統領に提示
西アフリカの大国ナイジェリアで、国連の予算案をめぐる出来事が話題になっています。現地紙プレミアム・タイムズなどによると、ナイジェリアの国連常駐代表(国連大使)を務めるジモー・イブラヒム氏が、総額約140億ドル(約2兆円)とされる国連の予算案を、ボラ・ティヌブ大統領に提示しました。
大手紙パンチは、国連予算案を受け取ったナイジェリア大統領はティヌブ氏が初めてだとして「歴史をつくった」と伝えました。テレビ局TVCニュースも、大統領がイブラヒム氏の「歴史的な」予算案提示をたたえたと報じています。
国連予算の仕組み
国連の予算は、加盟国193カ国が参加する国連総会で審議・承認されます。事務局の運営や政治・人権分野の活動にあてる「通常予算」と、世界各地の平和維持活動(PKO)にあてる予算は、別々に組まれるのが一般的です。
一部の現地報道は、2027年の通常予算案を約33億ドルとし、前年より約4080万ドル削減したと伝えています。見出しの「140億ドル」はこれより大きな数字で、PKO関連などを含めた規模を指している可能性があります。ただ、内訳は報道からははっきり分かりません。また、イブラヒム氏が国連の予算審議でどのような役職に就いているのかも、各報道から詳しくは確認できません。
ここ数年、国連は主要加盟国の分担金の未払いや遅れで深刻な資金難に陥っており、予算の削減や組織の効率化が大きな課題になっています。
政府は成果を強調、野党は冷ややか
ティヌブ政権にとって、国連の舞台で自国の外交官が存在感を示したことは、外交面の成果として打ち出しやすい材料です。一方、デイリー・ポスト紙によると、2023年大統領選で野党の有力候補だったアティク・アブバカル元副大統領の側近は、「ティヌブ氏、おめでとう」と皮肉を込めて反応しました。
ナイジェリアでは物価高や治安の悪化に対する国民の不満が根強く、野党は政権の成果アピールに厳しい目を向けています。今回の反応にも、2027年の次期大統領選を前に与野党の対立が強まっていることがうかがえます。国際的な出来事であっても、国内では政治的な評価の材料になっていると言えそうです。
※本記事はナイジェリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:Premium Times Nigeria




