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中国で長征90周年、若者が「渡河点」を訪ね先人の物語に学ぶ

中国では紅軍の長征勝利から90周年を迎え、学生らが長征ゆかりの渡河点を再訪し、先人の物語から学ぶ取り組みが国営メディアで大きく報じられている。

中国で長征90周年、若者が「渡河点」を訪ね先人の物語に学ぶ
🔥🔥 ローカル度・高

この記事のポイント

  • 中国で紅軍の長征勝利から90周年を迎え、若い世代が長征ゆかりの渡河点を訪ねる様子が報じられた。
  • 長征は1934〜36年に紅軍が根拠地を移した大行軍で、中国では国の成り立ちに関わる重要な出来事とされる。
  • 記念日は愛国主義教育の機会と位置づけられ、先人の苦労を若者の努力や国の発展に重ねる伝え方が目立つ。
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長征勝利90周年、渡河点を訪ねる若者たち

中国で、中国工農紅軍の「長征」勝利から90周年を記念する行事や報道が相次いでいます。中国青年網など国営系メディアは、大学生ら若い世代が長征ゆかりの川の渡河点(部隊が川を渡った地点)を訪ね、当時の兵士たちの話から「前に進む力」を得ようとする様子を伝えました。人民網や中国日報網などの主要メディアも、長征の精神を受け継ぐことをテーマにした記事を続けて掲載しています。

そもそも「長征」とは

長征は、1934年から1936年にかけて中国共産党が率いる紅軍が国民党軍の包囲を逃れ、江西省などの根拠地から中国西北部の陝西省方面まで移動した大規模な行軍です。移動距離はおよそ1万2500キロ(2万5000華里)とされ、多くの犠牲を出しました。この過程で毛沢東が党内で指導的な地位を固めたこともあり、中国では現在の国家の成り立ちに関わる重要な出来事と位置づけられています。1936年10月に主力部隊が合流したことが「長征勝利」とされ、2026年はその90周年にあたります。

なぜ「渡河点」なのか

長征の道のりでは、大きな川を渡ることが何度も大きな関門になりました。出発地とされる江西省の于都河、貴州省などを流れる赤水河を4回渡った「四渡赤水」、四川省の大渡河にかかる鉄の鎖の橋を奪った戦いなどは、中国の教科書や映画でよく知られた場面です。こうした渡河点の多くは記念館や教育施設として整えられ、「紅色観光」と呼ばれる革命の史跡めぐりの名所にもなっています。今回の報道で学生たちがどの渡河点を訪ねたのかは、要約からははっきりしませんが、こうした史跡で当時の話を聞き、行軍を体験する形の学習は中国の学校や大学で広く行われています。

若者への教育という狙い

中国政府は近年、愛国主義教育に力を入れており、節目の記念日は若い世代に党の歴史を伝える機会と位置づけられています。今回の報道でも「信念を固く持てば道は足もとにある」「長征精神を受け継ぎ、民族の復興へ進む」といった言葉が見出しに並び、困難を乗り越えた先人の姿を今の若者の努力や国の発展に重ねる伝え方が目立ちます。また、中国に長く住むアメリカ人教授が長征の道をたどる企画も紹介されており、国内だけでなく海外に向けても長征の物語を発信しようとする動きがうかがえます。

日本では長征の記念日が大きく報じられることは多くありませんが、中国では今も国の成り立ちを語るうえで欠かせない物語として、教育や報道の場で繰り返し取り上げられています。

※本記事は中国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:中国青年网

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