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NZ、ギャング訪問問題 シーモア氏「ヒプキンス氏がアーダーン氏を見捨てた」

緑の党とマオリ党の議員がギャング「モングレル・モブ」を訪ねた件で、ACT党のシーモア党首が、労働党のヒプキンス党首がアーダーン元首相を見捨てたとする見方に同調しました。

NZ、ギャング訪問問題 シーモア氏「ヒプキンス氏がアーダーン氏を見捨てた」
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この記事のポイント

  • ACT党のシーモア党首が、ヒプキンス氏はアーダーン元首相を見捨てたとするギャング関係者の主張に同意した。
  • 発端は、緑の党とマオリ党の議員がギャング組織モングレル・モブを訪ね、労働党が距離を置いたことにある。
  • 緑の党は「問題を無視しても消えない」と反論。総選挙を前に野党間の協力関係にも影響する可能性がある。
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ギャング訪問をめぐる論争に新たな火種

ニュージーランドで、野党の緑の党とテ・パーティ・マオリ(マオリ党)の議員が国内最大級のギャング組織「モングレル・モブ」の関係者を訪ねたことが、政界で大きな論争になっています。現地紙NZヘラルドによると、連立政権の一角を担う右派政党ACT党のデービッド・シーモア党首が、ギャング関係者として知られるハリー・タム氏の「労働党のクリス・ヒプキンス党首は、ジャシンダ・アーダーン元首相を見捨てた(throw under the bus)」という主張に同意しました。

登場する人物と背景

ヒプキンス氏はアーダーン氏の辞任を受けて2023年に首相を引き継ぎ、現在は最大野党・労働党の党首です。アーダーン氏は、2019年のクライストチャーチ・モスク銃乱射事件への対応や新型コロナ対策で国際的に知られた元首相です。タム氏はモングレル・モブとの関わりで知られ、ギャングの構成員やその家族への支援・対話を重視すべきだと発言してきた人物です。

ニュージーランドでは、ギャング問題は治安をめぐる代表的な政治テーマの一つです。現政権はギャングの紋章(パッチ)を公共の場で着けることの禁止など、取り締まりを強める政策を進めてきました。一方で、マオリ系の人々が多く関わる問題でもあることから、貧困や家族の問題といった社会的な原因に向き合うべきだとする意見も根強くあります。

シーモア氏の狙いと労働党のジレンマ

今回の訪問について、労働党は緑の党やマオリ党と距離を置く姿勢を見せたとされます。タム氏の発言は、アーダーン政権時代にはギャングとの対話路線をとる場面もあったのに、ヒプキンス氏はそれを切り捨てた、という批判だと受け止められています。発言の細かな経緯について、報道の見出しから分かることは限られています。

シーモア氏がこの主張に乗ったのは、労働党が政権に戻るには緑の党やマオリ党の協力が要るという点を突き、野党陣営の足並みの乱れを目立たせる狙いがあるとみられます(これは編集部の推測です)。ギャングに厳しい姿勢をとってきたACT党にとって、野党とギャングとの距離感は攻めやすい論点です。

緑の党は反論

これに対し、緑の党のマラマ・デービッドソン共同党首はシーモア氏に「問題を無視しても、問題は消えない」と反論しました。訪問はギャングの問題に正面から向き合うためだという立場です。マオリ党のオリイニ・カイパラ議員も、ギャングの構成員を「ファナウ(マオリ語で家族・親族)」として見ていると語っています。ただ、訪問時の様子を写したSNS動画が広まったことで、批判はさらに強まっていると報じられています。

総選挙を控え、ギャング対策は与野党の違いが特にはっきり出るテーマです。今回の論争が、労働党と緑の党・マオリ党との協力関係にどう影響するかが注目されます。

※本記事はニュージーランドの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。

📰 情報ソース:NZ Herald

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