
この記事のポイント
- ニュージーランド労働党の候補レオーニ氏が、ギャング関連の集まりへの参加が報じられたあと辞任した。
- 国民党は、労働党のロゴ入りジャケットを着てギャングと会っていたとして「ひどい印象を与える」と非難した。
- レオーニ氏は「家族は変えられない」と声明を出し、取り締まりと地域のつながりの難しさが浮き彫りになった。
選挙戦のさなかに候補者が辞任
総選挙の選挙戦が続くニュージーランドで、最大野党・労働党の候補者ケリン・レオーニ氏が辞任しました。ニュージーランドの国内最大級のギャング「モングレル・モブ」に関係する集まりに参加していたことが報じられ、批判が高まったためです。辞任のあと、レオーニ氏は「私のファーナウが誰であるかは変えられない」とする声明を出しました。ファーナウは先住民マオリの言葉で、親族を広く含む「家族」を指します。
何が問題になったのか
現地メディアの報道によると、レオーニ氏がモングレル・モブの「ファーナウ」の集まりに出席している様子を映した映像が公開されました。与党・国民党は、レオーニ氏が労働党のロゴ入りジャケットを着てギャングのメンバーと会っていたとして「ひどい印象を与える」と強く非難しました。新しい映像が出てくると、国民党は「労働党が隠そうとしていたことを映像が裏付けた」と追及を強めています。
声明の言葉からは、レオーニ氏が集まりを家族や親族とのつながりの一部と考えていることがうかがえます。ただし、本人とギャングの具体的な関係や、労働党の中でどのような経緯で辞任が決まったのかについて、元の報道の見出しや要約からはっきりしたことは分かりません。
背景:ギャング問題と政治
ニュージーランドではギャングによる組織犯罪が大きな社会問題になっています。ルクソン首相が率いる国民党中心の連立政権は、公の場でギャングの記章(パッチ)を身につけることを禁じる法律を作るなど、厳しい対策を進めてきました。一方で、マオリなど特定の地域社会では、ギャングのメンバーが親族や地域の人間関係の中にいることも珍しくありません。そのため、取り締まりだけでは解決しないという意見も根強くあります。
今回の件は、「治安対策の厳しさ」と「家族や地域とのつながり」という、ニュージーランド社会が抱える難しい問題が、選挙戦の争点として表に出た形です。
選挙戦への影響
選挙が近い時期に候補者が辞任したことは、労働党にとって痛手になるとみられます。ギャング対策を成果としてアピールしてきた国民党は、この件を労働党の姿勢を問う材料として使い続ける可能性があります。有権者がこの件をどう受け止めるかは、今後の世論調査などで明らかになりそうです。
※本記事はニュージーランドの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:NZ Herald




