
この記事のポイント
- 嵐「ボエロ」が英国各地を襲い、洪水や交通の乱れに加え、数万世帯が停電していると報じられた。
- スコットランド、北アイルランド、イングランド北部に警報が出され、ウェールズでは最大瞬間風速約135キロを観測した。
- 英国では強い嵐に名前を付けて注意を呼びかけている。次の嵐「クロエ」が来るかどうかも注目されている。
英国各地が嵐「ボエロ(Boelo)」に見舞われ、洪水や交通の乱れ、大規模な停電が起きています。BBCや英紙ガーディアン、テレグラフなど現地の主要メディアが一斉に伝えており、数万世帯が電気を使えない状態になったと報じられています。
スコットランドからウェールズまで広い範囲に被害
報道によると、スコットランド、北アイルランド、イングランド北部には暴風に関する警報が出されました。英国は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4地域でできた国です。今回の嵐は、そのほぼ全域に影響が及んでいる形です。
西部のウェールズでは、最大で時速84マイル(約135キロ、秒速約37メートル)の突風が観測されたと伝えられています。日本の台風で言えば「非常に強い」に近い風の強さで、倒木や建物の被害、送電線の切断が起きやすい水準です。各地で浸水も起き、道路や鉄道などの交通に乱れが出ています。
なぜ英国の嵐には名前が付くのか
日本では台風に番号を付けて呼びますが、英国では強い温帯低気圧(冬の嵐)に人の名前のような呼び名を付けます。英国気象庁(Met Office)が、アイルランドやオランダの気象当局と共同で、毎年秋に名前のリストを発表しています。大きな被害が出そうな嵐にリストの順で名前を付け、市民に注意を呼びかけやすくするための仕組みです。
名前はアルファベット順に使われます。現地のITVは、ボエロに続く次の嵐「クロエ(Chloe)」が近づく可能性にも触れています。ただ、次の嵐が実際に名前を付けられるほど強くなるかどうかは、今後の予報しだいです。
秋から冬は嵐の季節
英国やアイルランドは大西洋に面しているため、秋から冬にかけて発達した低気圧が次々にやってきます。強風と大雨が重なると、川があふれたり、海沿いで高波の被害が出たりすることがよくあります。電線の多くが地上の柱で張られている地方では、倒木による停電が長引くこともあります。
電力会社は復旧作業を進めているとみられますが、どの地域でいつ復旧するかは、報道の時点でははっきりしていません。現地では、警報が出ている地域に住む人に対し、不要な外出を控え、最新の気象情報や交通情報を確かめるよう呼びかけが続いていると考えられます。英国を旅行中の人や、これから訪れる予定の人も、列車や飛行機の運行状況に注意が必要です。
※本記事は英国の現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:BBC




