
この記事のポイント
- シドニーの新メトロ「サウスウエスト・メトロ」の延伸区間が開業し、駅には歓声が上がった。
- 午前4時31分発の始発には、歴史的な一番列車に乗ろうと熱心な鉄道ファンが集まった。
- 転換工事で約2年続いた運休や不便が終わり、自動運転・高頻度運行による利便性向上が期待される。
待望の延伸区間がついに開業
オーストラリア最大の都市シドニーで、新しい地下鉄・高速鉄道網「シドニー・メトロ」の延伸区間が開業しました。現地報道によると、駅には多くの利用者や見物客が集まり、歓声の中で運行が始まりました。地元メディアは、開業を待ちわびていた人々の「最高の一日だ」という声を伝えています。
今回開業したのは、市の南西部へ向かう「サウスウエスト・メトロ」と呼ばれる区間です。都心部を貫く大規模鉄道計画の最終段階にあたり、既存の近郊鉄道路線をメトロ方式に作り替える工事が行われていました。
早朝の始発に「メトロマニア」が集結
現地メディアは、午前4時31分発の始発列車に乗ろうと、熱心な鉄道ファンが早くから集まった様子も報じています。「歴史的な一番列車」に乗ることを目的に駆け付けた人も多く、その熱気は「メトロマニア」と表現されました。日本でも新線開業時の一番列車には鉄道ファンが集まりますが、シドニーでも同じような光景が見られたようです。
2年間の運休という代償
この区間は、メトロへの転換工事のため約2年にわたって運休や乗り換えの手間が続いていました。工事中は代行バスなどでの移動を強いられ、沿線の住民や通勤・通学客には大きな負担がかかったとされています。今回の開業は、その不便がようやく終わることを意味します。
シドニー・メトロは運転士のいない自動運転で、高頻度で運行するのが特徴です。オーストラリアでは、時刻表を確認しなくても次々に列車が来る「待たない鉄道」として紹介されることが多く、移動時間の短縮や沿線の利便性向上が期待されています。
背景:拡大する都市と交通整備
シドニーがあるニューサウスウェールズ州では、人口増加に伴う道路の渋滞や通勤需要の増加が長年の課題でした。州政府は、メトロ網の整備を都市交通の柱と位置付けてきました。ただし、大規模工事による長期間の運休や事業費の膨張に対しては、これまでも批判や議論がありました。
一般論として、新線の効果は開業直後よりも、利用が定着し沿線開発が進む数年後に見えてくるものです。2年間の不便に見合う効果が出るかどうか、今後の利用状況が注目されます。
※本記事はオーストラリアの現地報道をもとに、編集部が日本語で再構成したものです。
📰 情報ソース:The Guardian




